オフィスではデスクトップPC、出先ではノートPCをそれぞれ使っています。
最近ノートPCを買い換えたところ、デスクトップPCよりもスペックが高く、
- デスクトップPCは画面が広い(1280×1024)けど動作がトロトロ
- ノートPCは画面は広くない(1024×768)けど、動作はキビキビ
という一長一短の板ばさみ状態になってしまいました。
気になり始めると、いてもたってもいられなくなり、どうにかしようとあれこれ画策していたところ、オフィスにいるときはノートPCにディスプレイを接続すればいいのか、ということに気づきました(今さら)。
2台のPCを使っていると、当然ブックマークやファイルやメールなどの使用環境やデータの面倒を見る手間が2倍になります。一方で登録したブックマークや漢字登録が、他方では登録されていなかったりするとちょっぴり「イラッ」とします。
であれば最初から1台だけを使うようにすればそんなこともなくなるわけです(今さら)。
さらに、デュアルディスプレイという、外部接続のディスプレイを新たな画面領域として使えるという便利な機能があります。
ノートPCをメインディスプレイ、外部接続ディスプレイをサブディスプレイとして使うことで今までできなかったことができるようになりました。
デュアルディスプレイを実際にやってみて便利だと思った使い方
- サブディスプレイにGmailのウィンドウを出しておく
→ ウィンドウを切り替えなくても視線を動かすだけで新着メールをウォッチできる
- サブディスプレイに、文章を書いている時に参考にしたい資料やWebページを出しておく
- サブディスプレイに編集中のWebページを出しておく
→ メインディスプレイは編集作業用に確保できる
- サブディスプレイにアナログ時計を出しておく(Graffiti Clock’sというソフトを使っています)
→ 邪魔にならない
メインディスプレイとサブディスプレイは画面の端と端でつながっている(上下左右どこを境界にするかは設定で変えられる)ため、マウスポインタを画面の境界を越えて移動させると、もう一方のディスプレイに現れます。
最初は不思議な感覚でしたが、慣れるとちょうど机の広さが倍になったような快適さを実感できます。
内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの使い分け
PCの作業をウィンドウという視点で大きく2つにわけると、
- ざっと見て確認するためのウィンドウ
- 詳細に見ながら作業するためのウィンドウ
になると思います。
デュアルディスプレイにすることで、この2つの画面を行き来するための画面切り替え操作を「視線の移動」に変えることができます。これはやってみると想像以上にストレスの少ない作業環境です。
もっと強烈にデュアルディスプレイを使い倒しているのがスタパ斎藤氏(予想以上に快適!! UXGAデュアルディスプレイ)。
文章を書く時はこんな感じで、画像加工作業ならこんな感じだそうです。
この記事より以前に3つのディスプレイを駆使するトリプルディスプレイにも取り組まれたようですが、
■ 意外なところで疲れるトリプルディスプレイ環境
まあ、「そりゃそーだろ広いんだから」と、トリプルディスプレイ環境の快適さは誰もが容易に想像するところ。なので次は、俺が感じたトリプルディスプレイ環境のデメリットについて少々書いてみたい。
まず、場所を取るということ。薄い液晶ディスプレイゆえ前後の空間には問題がないが、左右はけっこー大問題かも。単に左右に広いスペースが必要ってのもある。が、それ以上に、フツーの使い方をする場合は“自分の真正面に一台置いて、左右に一台ずつ置く”というカタチになりがち───机上にディスプレイを3台置けるだけじゃ不便で、3台のディスプレイの真ん真ん中に自分が位置する必要がある。
デュアルディスプレイの場合、メインのディスプレイを自分の前に置いて、サブを右か左にしてもいい。メインもサブも自分から等距離に置いても使いやすい。が、トリプルディスプレイの場合、真ん中のディスプレイが自分の真ん前に来ないと、左右どちらかのディスプレイが遠いのであり、そもそも非常に中途半端な視野を強いられて疲れる。
トリプルディスプレイにするとデスクトップ上の自由度は大きく増し、ダイアログ表示がディスプレイをまたいじゃうよーな問題も激減するが、その代わりにディスプレイを置く位置および自分が座る位置をけっこー限定されてしまうのであった。
それから、マウス(カーソル)の使用感が若干悪くなる。要は、横に大きめのマウスパッドが必要でありかつ、腕のストロークも左右方向へと広がってしまう。疲れるってほどではないが、慣れるまでちょいと戸惑う。ちなみに拙者は慣れるまでに2週間かかりました。
あと、マウスカーソルが行方不明になってしまう、という笑えないエピソードも紹介されていました。過ぎたるは及ばざるがごとし、というところでしょうか。