自分を絶対に責めない決心をしてからタスクシュートのリストに取り組む



佐々木正悟 はじめに断っておきますと「タスクシュートのデイリータスクリスト」はカーナビの「経由地点」とその「予想通過時刻」でしかありません。

その経由地点を通らなければいけないという決まりはなく、予想通過時刻より早く着くべく、交通ルールを無視してでも急行するなどというのは、むしろ愚行に近いものです。

だから「予定通りに粛々と行動する」ことがいいことなのではちっともなくて、そうできなくても自分を責める必要もまったくありません。

このように書いてもなお、「予定通りに実行できません。自分のダメさをなんとかしたい」という要望がずっと続いているので、そういうことをいっさいやめる必要性を私も改めて書き付けてきましょう。

タスクリストを「計画だ」とみなして、その通りにいかなかったからといって「自分を責める」ということをやめずにいると、いちばん良くないのが、

怒られない/叱られない/馬鹿にされない/軽蔑されないなどのことだけが仕事の動機づけになる

ということなのです。

これはとてもつまらない仕事のしかたではないでしょうか?

ことが「仕事」だと、「しかたがない」という人の言い分が別に不思議に聞こえないから不思議ですが、

「私はとにかく相手に馬鹿にされないためだけに、高級ホテルのディナーで彼女におごるんです」

という話だったら、じつにアンハッピーな印象です。

いつもいつもあらゆる時にこうしている人が、内心にひどい不条理感を覚えて、世界に復讐したくなるのもうなずけるというものです。

だから、計画通りにいくはずがないのに、計画通りにいかないということで自分を責め立てている人はきっと、内面に強い怒りをたぎらせることになっていくでしょう。

その結果、

怒りを覚えられる情報を取り込みがちになる

ということをするでしょう。

現状に対する憤り、不条理感、怒りがあるからこそ、新しい仕事、企画、プロジェクト、ライフハック、ツールに注意が向かうのも当然です。

しかし、新しいライフハックだからといって、現状の不条理感を一掃してくれるものでないことは明らかです。

そうなってくると、ずっと新しい方法を探して1日を費やしてしまうということだって、あり得なくはないのです。

けれども計画にこだわっている人からすると、そんな「時間の使い方」を自分がしていたなんてとうてい了解しがたいことです。だからタスクシュートのような、記録マニアのためのツールを使いながら、「記録したくないような行動」しかしていない自分に気づきます。

結果として、

記録が途切れがちになる

のです。

それもこれも、軽蔑されないためだけに締め切りまでに仕事を処理する「計画」が滞ることが原因です。

繰り返しますが、誰だってそういう理由だけで仕事をするなんて、面白くはないはずです。

つまり、タスクを計画通りにできたかどうかをもって、自分を責めるということをしないほうがいいのです。

▼編集後記:
佐々木正悟



 
第2期の参加者募集中です。
 
まとまった量のコンテンツを仕上げるスキルは、今後ますます需要が高まっていく気がします。
 
つまり、「自分が求めているところ」や「自分が実現しようとしているところ」を的確に伝える必要に、駆られるようになっていくと思うのです。
 
「本」という形態は典型的ですが、要するに「1日で伝えきれない内容を書き上げていく力」です。
論文もそうでしょうし、エッセイや、コミックのシナリオのような形もあるでしょう。
 
とくに私は「エッセイ」が、ここしばらくのメインコンテンツとなるのではないかという気がします。
これまでは有名人、アスリート、政治家など、「人」が先にあって、その人たちだからエッセイも読まれるという流れでした。
 
しかし言うべきことを持っているのは、芸能人や芸術家だけではないのです。
 
エッセイを「本にする」などということは、これまで一般人ではまずできないことでした。50タイトル出版している私でも、「本としてエッセイを書きたい」と言って受けてくれる出版社など、おそらくありません。
 
それがいまならKDPという形式もあります。自分の経験したこととそこで思ったことを、まとまった形にしてわかりやすく伝えるということに、チャレンジしてみてください。


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