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タスクを終えた直後に改善のアイデアを逃さずキャッチする



大橋悦夫1日の中で人の体温は時間帯によって大きく変動しているそうです。

以前、何かの雑誌で読んだのですが、朝型と夜型の人とでこの体温変動の波がまったく異なるとのこと。

例えば、朝型の人の体温は深夜に底を打ち、午前中に向かって上昇、お昼ぐらいにピークを迎えます。

一方、夜型の人のピークは言うまでもなく夜。そして、起きて活動を始めなければならない朝に体温が最低水準まで下がっています。

ここですべきことは、自分の生理的なペースを知り、これに合わせて最適な仕事のフォーメーションを組むこと。

そのためには、どの時間帯にどんな作業がマッチするのかを日々意識することです。

できれば何時に何をしたのかを記録に残しておくと、後々役に立ちます。

さらに、それをしたときにどんなことを感じたのかを、一行でもいいのでコメントとして書いておくと、改善のヒントになることが少なくありません。

次につながる改善のヒントが得られる

たとえば、以下のような感じです。

■2014/10/15(水) 16:21~16:34 セミナー登録フォーム作成
・ちょっとだけ手を付けるつもりがだいぶ進んだ。夕方で疲れ気味だったので、終わらなくてもいいからとにかく10分だけ進めようと思っていたが、予想以上に進んでうれしい誤算。

2行目の「・」で始まっている部分がコメントです。

単に16:21から16:34まで「セミナー登録フォーム作成」を行なった、という記録だけでは後から読み返しても、「ふーん、それで?」という感想しか得られないでしょう。

それが、コメントがついていれば、それを読み返すことで作業中の記憶がよみがえり、

「あぁ、そうだった。次はこうしようと思っていたんだ!」

という具合に、まさに次につながる改善のヒントが得られるわけです。

上記の例でいえば、たまたま「ちょっとだけ手を付けるつもり」で取りかかったらうまくいった、ということですから、今後も「ちょっとだけ手を付ける」だけのタスクを用意することで、“成功”を再現できるでしょう。

もちろん、たまたまうまくいっただけということもあります

が、

  • やってみる
  • 記録してふり返る
  • 仮説を引き出す
  • またやってみる(仮説にもとづいて)

というサイクルを回していくことで、うまくいく確度があがっていくはずです。

自分の行動を“定点観測”する

ここで欠かせないのが「記録」です。

「折に触れて」とか「思い出した時に」ではなく毎日同じように書いた方がベターです。

気温や湿度を毎日同じ時間に記録して初めて正確な天気の予報ができるようになります。

同様に、思惑や先入観を排除して、純粋に自分の毎日の定点観測結果に基づいて傾向を知り、行動パターンを導き出すことで、自分にとって本当にしっくりくる時間活用法が見いだせるでしょう。

なお、すでにお使いの方はご存じのとおり、TaskChuteやたすくまを使うと、上記のような記録(日時+コメント)をかんたんに残すことができます。

特にタスク実行後のコメントは、意識的に何か書くようにすることをおすすめします。

タスクを終えた直後は、意外と良いアイデアが浮かんでいることが多いので、これをキャッチできるチャンスだからです。