タスクシュート的に言えば「時間がなくなる」とは「タスクが壁化する」のとイコールです。
- 開始時刻が決まっているのが予定です。
- 開始時刻が決まっていないのがタスクです。
しかし、時間がなくなると、タスクの開始時刻が全て決まっていきます。
というより決めたのと同じことになります。
私はこれを「タスクの壁化」と名づけていて、時間に追われておおあわてになっているとき、決まってこれが発生しています。
起きたとたんに全タスクが壁化しているのが最悪
- 07:30 メルマガ執筆
- 07:45 体操
- 07:51 ジュースを作る
- 07:58 起きた娘の相手
- 08:00 妻を起こす
- 08:04 iPhone PowerGripをセットする
- 08:06 朝食準備
- 08:19 トイレ
- 08:21 朝食
- 08:44 幼稚園に出発準備
- 09:05 幼稚園に送る
これは、ある朝の私のリアルです。
この日はかなり時間不足でした。
というのも、上記の大半はタスクなのに、全部予定になってしまっています。
なぜなら、間に何かを入れたり順番を変えることが、ほとんど不可能だったからです。
この日はまだよくて、起きてすぐに全ての行動を正しい順番で、連続的に行わなくてもすんだからです。
つまりよけいなことをしたり、一息ついたり、順番が少しおかしくても問題が起こらないのは、時間に余裕があるからなのです。
時間に余裕がまったくないと、順番がおかしいだけで何かに間に合わなくなったりするので、行動順が磨かれるし、スキマなくビシビシと仕事が進みます。
ある意味ではよいようですが、余裕がないのは危険です。
娘が起きるのがちょっと早すぎたりすると、幼稚園に送れかねなかったりするからです。
タスクが全部壁化しだすとプロジェクトが炎上しそうになる
私は会社勤めしているわけではありませんが、書籍原稿やセミナーなど、いくつかの企画を抱えているとき、各プロジェクトのタスクが「壁」になる前に手を打たないと、かなりまずいことになります。
原稿を書く「日」が全部「これ以後にずらせない」という状態になれば、原稿を書く日が明瞭になって、やる気は出ます。
これが「ギリギリ効果」なのですが、一方でこの状態になったとき、他のプロジェクトのタスクまで「壁化」してしまうと、どちらも優先させられなくなって、大変なことになります。
そこで風邪をひいたりすると、「風邪を治す」という「タスク」が「壁化」するので、アウトです。
何かパズルゲームの難易度が上がった状態のようですね。
つまり、割り込みを入れたり、順番を変えたり、「後ろにずらす」ということができるのは、タスクがタスクであり、予定になっていないからです。
この段階で「自由だけどやる日を決める」という「意識的な壁化」でうまくいくという人もいれば、それではやらずに済ませがち、という人もいるでしょう。
いずれにせよ「タスク」が「カベになる」という事態は避けるべきです。
あるタスクが「いつを過ぎると壁と化すか」をある程度でも事前に明らかにしておくと、長期的な予定が立てやすくなります。