「イマココに集中する」というのが、「グッドバイブス」の専売特許でないことは、周知の通りです。
話題の「マインドフルネス」でもまったく同じことが提唱されています。
それにしても、動物なら苦もなくやれる「イマココ」への集中が、特別なトレーニングを要するほど難しく感じられるとは、大脳新皮質が発達した人間ならではでしょう。
私たちの誰でも「イマココ」にいるということなど、たやすいはずです。なぜなら、現実には「イマココ」にしかいられないからです。禅問答に近い話ですが、これは事実です。
ミーティングに集中してみる
誰もがイマココにしかいられないのが事実です。
けれどもなかなかそれができないというのも事実です。
とはいえ、努力さえすれば、すぐにでもイマココにいられる時間帯というものがあります。
それは、人と何かをしている時間帯、とりわけ仕事のミーティングなどの時間です。
そのようなときこそ「内職」していたり「考えをまとめる」のが「できるサラリーマン」だと教えられていた時代もありました。
しかし、社会的には「内職」などしないのがマナーとされている会議中まで、マルチタスクをするようでは、シングルタスクに集中などできない体質になってしまいます。
ミーティングの時間には、どんなに退屈でためにならないように思えても、ほかのことなど気にせず集中してみるべきです。
思わぬ何かが得られる可能性もあります。
テレワークにおけるミーティング中などなら、内職しようと思えば簡単です。
でもそうしたときでもミーティングに集中できるようになれば、自分の仕事中に、SNSとマルチタスクするような気質を改善できます。
呼吸に集中するのもよいですが、簡単に気が散るような人にとって、呼吸に集中する方が難しいのです。ミーティングに集中する方が、集団圧力もあって容易です。
ミーティング中くらいは内職しないと仕事にならないというような方もいらっしゃいます。
でもイマココに集中するべきだと考える一方、ミーティング中は必ずマルチタスクに興じるべきだとするのはおかしな話です。
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記事ではまずミーティングに「集中する」というテーマで書きましたが、あらゆるコミュニケーションの本質も「シングルタスク」にあります。
最近はもしかしたら「マルチタスクで人の話を聞く」ことしかしてこなかったという人は、ぜひ一度「グッドバイブス」に触れてみてください。
チャンスは身の回りにふんだんにあります。