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すべての割り込みタスクに対して優先度を「最高」にする

佐々木正悟 これはある日のリアルなタスクリストです。

「シゴタノ!」の記事を書いている最中に、新座に住む父親から電話がかかってきました。

A:「いま目の前にあることを本気で行う」
B:「他の人から依頼されたことは、原則として即座に本気で行う」

本気を発揮して「与えるすごさ」を実感する

グッドバイブスでタスクシュートを実行する。

どのようにすればいいのか?

即座に本気で対応する

シゴタノ!を目の前において本気で書いていました。

電話が鳴りました。原則として即座に本気で電話に対応します。

ここで感情的になったり、シゴタノ!のことを心配したりしてはいけないのです。

以前の私は心配していました。心配しなくなったのは「グッドバイブス」の影響を受けています。

タスクシュートユーザーなので、私は「電話」というタスクを先に実行します。

そして電話対応します。

集中力を切らさないこと、それが大事です。

頭はシゴタノ!に向けたまま、電話に対応してはいけないのです。それでは本気ではありません。

私はつい「マルチタスクをする習慣」があったので、こういうときにはモニタを消します。

シゴタノ!のことをいったん、完全に忘れ去るのです。

電話が終わればタスクシュートが教えてくれます。

父からの電話は、対応としてはなにも難しくありませんでした。しかし、いつもこんなに恵まれているとは限りません。

目の前の人の恐れと不安を取り除く

いつもより遅い昼食のあと、「さぁ、これから休むぞー」とソファーに寝そべったそのとき、奥さんがやってきてこう言います。

「もう12月も残り少ないから、少しずつ大掃除を始めようよ。今日はできれば、窓を全部、拭いてしまいたいの。私は手が届かないから、お願いしていいかな?」

その瞬間、あなたは「マジかよ! せっかくの休日が台無しじゃないか!」と感じることでしょう。

「割り込み」にはこういうこともあるのです。そして「窓拭き」を「割り込み」にするか「依頼」にするかの分かれ目もここにあります。

本気モードの対応:奥さんの依頼を聞いた瞬間にすくっと立ち上がり、「よっしゃ、じゃあ今日から始めるか!」と、即座に本気モードを発揮し、プロ顔負けのピカピカに窓を磨き上げる。

結果:その窓を見た奥さんは、「うわー! こんなにキレイになるんだね!」と満面の笑みを浮かべ、あなたの仕事ぶりを称える。

ぜひ、この話をモラルや道徳や、人の道などの視点で捉えないでください。奥さんのご機嫌を取るためや、ほめられるための努力とも違います。そういううわべのことはどうでもいいのです。

通常モードと本気モードの2つの結果で注目すべき点は、「奥さんの中に恐れや不安が生まれたか?」だけです。

本気を発揮して「与えるすごさ」を実感する


長い引用となってしまいましたが、グッドバイブスではこのように考えるということです。

即座に本気で役割を果たすのは、私たちに普遍の役割として「目の前の人の恐れと不安を取り除くこと」があるからです。

私たちの生きる理由のすべてがこれと言ってもよいほどで、これを繰り返していれば毎時間ごとに事態が好転していくはずです。

「割り込み」ではなく「依頼」

考えてみれば当たり前のことのように思えるのですが、実感を伴わないときにはひどく受け入れがたい話に聞こえます。私も最初はそうでした。

倉園佳三さんは「割り込み」という言葉を認めません。必ず「依頼」と表現します。依頼する相手はなにか必然的な理由があって、そうしているからです。

たとえば父は、昼の12時台だから電話をかけてくるのであり、よほどのことがなければ真夜中には電話してきません。真夜中に「依頼」しては来ないのです。

記憶する限り「真夜中の依頼」は数年前、「トイレにいっしょに行って欲しい」などと娘がよくしてきました。これはこれで妥当です。「依頼」はだいたいにおいて妥当なものです

妥当と思われる限りにおいて、依頼は依頼です。それが「割り込み」になってしまうのは、妥当でないと考えてしまうからです。そういうこともまったくないとは言いませんが、つねに一考の余地はあるはずです。

依頼ではありませんが、シゴタノ!を書いている最中、私はもう一つの「割り込み」を拾いました。「春分説」です。これはこれでやはり妥当としか言いようがありません。

妥当と思えれば思えるほど、感情的にならなくなります。

朝の6時に東の空から日が昇ったとして、それに本気で腹を立てる人があるでしょうか? たとえどれほど眠かったとしても。