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失敗するたびに新しいアイデアが浮かぶ

大橋悦夫「1. 思いつく → 2. 書いてみる → 3. やってみる → 4. 燃えかすを集める → 1.思いつく…の永久ループ」という記事の続きです。


「永久ループ」というと「堂々巡り」のような印象を持たれるかもしれませんが、それは「上」から見たときのイメージにすぎません。

「横」から見ると、そのイメージは変わるはずです。

らせん状に上昇していくために

先の4つのステップの最後「4. 燃えかすを集める」から「1.思いつく」に戻るタイミングで、実は最初の「1.思いつく」よりも少し“高度”が上がってます。

2周目は新しいループに入っていくわけです。



とはいえ、新しいループに入るためには、すでに通ったルートを把握しておく必要があります。

さもないと再び同じルートを辿ることになり、しかもそれに気づかず、その結果、図らずも堂々巡りを始めてしまうことになるからです。

すでに通ったルートを把握するには記録に残しておくこと。
アリアドネの糸」を垂らしながら前に進む、ということです。

視点を変えると、記録するに足る“イベント”を引き起こし続ければよい、とも言えます。

「記録をしなければ…」と常に意識し続けるのは大変なので、「これは記録しておかないと!」と思えるような“イベント”、具体的には「失敗」をサイクルの中に組み込んでおくことです。

とはいえ、失敗はできればしたくないもの。

そこで、失敗そのものの代わりに失敗を引き起こしうるトリガーを組み込んでおきます。

それが「3. やってみる」。

やってみた結果、うまくいく場合もありますが、うまくいかない場合もあるでしょう。うまくいかない場合のほうが多いはずです。

かくして、失敗するたびに新しいアイデアが浮かぶ、すなわち新しいループの入口に立てるわけです。

これは、『仕事は楽しいかね?』に出てくる以下のくだりそのものです。

頭にたたき込んでおいてほしい。何度となく“表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。



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こうした、自己探求活動において記録はまさにアリアドネの糸になると思うわけです。

人生という“迷宮”をあてもなくさまよう代わりに、毛玉から糸を垂らしながら、すなわち記録を残しながら歩き回ることで、堂々巡りを避けられるからです。


行動さえできれば、とにかく結果は得られます。結果が得られれば、その結果を評価することで次に進むことができます。「もっと良い結果を得たい」と評価すれば、行動を変えるという新しい行動が引き出されるでしょう。