Essential tools for the placeless office
上記のLifeHackerの記事では、同サイトの運営メンバーである、地域的に離れた場所に住む5人がどのようにして情報をシェアしたりディスカッションをしているかについて書かれています。
その中でいくつかWebツールが紹介されています。
●Campfire(グループチャット)
●MediaWiki(wiki)
●Gmail(Webメール)
●Google Calendar(カレンダー)
●Wists/del.icio.us(ソーシャルブックマーク)
●Google Docs(旧Writely;Webエディタ)
この中で目に留まったのは、最初のCampfireです。特徴は、
●3人以上でもチャットができる(一度に60人までOK)
●インストール不要(WebベースのためIMの種類を問わない)
●日別・メンバー別のチャットログを残せる
●ファイル交換ができる(画像はその場で閲覧できる)
●Basecampと統合利用が可能
●無料
といったものです。事例ページではソフトウェア開発やテクニカルサポート、画像チャットなどが紹介されています。上記で唯一欠けている機能は、ボイスチャットくらいでしょうか。
あと、補足するとしたらMediaWiki。
MediaWikiというのは、普通のwikiとどう違うのかと思い、解説ページを読んでみたのですが、要するにWikipediaのようなWikimedia向けに作られたwikiということのようです。Wikimediaというのは、Wikipedia始め、Wikibooks、Wikisource、Wiktionaryといった、特定目的のために作られたwikiを総称するときの名前。
まとめると、
wiki>Wikimedia>Wikipedia, Wikibooks, Wikisource
小麦粉>うどん>たぬきうどん、鍋焼きうどん、ざるうどん
という感じでしょうか。
なお、個人的には、livedoor Wikiを使ってます。上記のMediaWikiはサーバにインストールする必要があるのですが、livedoor Wikiはアカウントを作ればすぐに使えます。
先日のエントリーの最後で触れた「ある仕組み」とはこのwikiのことで、執筆活動をともにしている佐々木正悟さんとシェアしています。
wikiは個人用のアイデアベースとして活用しても良いのですが、複数人でシェアすることで非同期のディスカッションベースにもなります。例えば、一方が「こんな記事を見つけた」という断片的な情報をポストしておき、それを見た相方が感想や意見を投げ返すことで、自分一人では得られなかったような視点やアイデアが生まれます。
なお、佐々木さんはwikiについて、ブログと比較しながら以下のように書かれています。
ブログに飽き足らない方へ
しかし今回、仕事関係でライブドア・ウィキを使うようになり、それがけっこう扱いやすいことを知りました。なにより、ブログと違って、「始まりと終わり」のあるサイトが作りやすく、ブログを際限なく続く日記とするなら、ウィキは一冊のルーズリーフに本を書くようなものです。
まさに、特定のテーマで情報を収集・編纂しているようなイメージです。
また、wikiにポストした情報はバージョン管理ができるため、ちょっとした草稿であっても、とりあえずはwikiにポストしておくことで、段落単位で削ったり、大幅に加筆したりといったことが、心おきなく行えるメリットがあります(保存するたびに旧版がバックアップされ、後から修正履歴を追うことができる)。これはローカルのアプリケーションではなかなか難しい(できたとしても面倒な)機能と言えるでしょう。