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知的生産のための7つの習慣



倉下忠憲「知的生産の技術」関係の書籍を読んでいると、ある程度共通して実践されている行動があることに気がつきます。行動というか、繰り返されているので習慣と言い換えてもよいでしょう。

たとえばそれは次の7つに分類できるかもしれません。

  • 書き/留める
  • 関心を持つ
  • 考え続ける
  • まとめる
  • ボールを投げる
  • 環境を整える
  • フィールドを移動する


書き/留める

着想を走り書きしたり、ちゃんとした文章で書き留めること。気になったことをメモし、あとあと必要になりそうな資料はスクラップ(クリップ)しておくこと。必要な行動はリスト化し、できればログを残しておくこと。

情報を部品化すること。

関心を持つ

ニュースを読み、話を聞き、本を読んで、映画を観ること。あるいは音楽を聴くこと。街へ出かけ、話題に目を向け、ゲームをプレイし、自分自身の傾向について知ること。実行すること。

情報を仕入れること。

考え続ける

分析すること、熟考すること、仮説を立てること、検証すること、反証すること、連想すること、展開すること、関連性を見出すこと、メタな視点に立つこと、具体的な事象に落とし込むこと、たとえを探すこと。

思考を育てること。

まとめる

整理すること、テーマに沿って並べること、一言で言い切ること、見出しを付けること、調和をもたらすこと、構造を構築すること、問題を解決すること。

事態を前に進めること。

ボールを投げる

誰かに質問すること、誰かに委ねること、誰かに教えること、誰かと議論すること、誰かに発破を掛けること、誰かを触発すること、誰かを啓発すること、誰かを挑発すること、受け取ったものを返すこと。

自分の手から離すこと。

書斎を整える

ストックを取り出せるようにすること、アウトプットをストックできるようにすること、一覧できるようにすること、効率化すること、快適さを手に入れること、窓を開けて空気を入れ換えること。

環境を整備すること。

フィールドを移動する

専門外の領域に踏み出すこと、カードを捨てること、戦う場所を変えること、不得意なことにもチャレンジしてみること、他者に触れること。

新しい世界に飛び出すこと。

さいごに

というわけで、さまざまな行動(習慣)を7つに分類してみました。

一応、上にあるほど必須度が高く、下にいくほど短期的には必要ではないが欠落していると継続に支障をきたす行動だと思います。内から外へ、点から円へ、です。

それぞれの項目について詳細を書いてみたいところですが、一項目2〜3エントリーくらいになってしまいそうなので、今回は概要に留めておきます。それでも多少は、「まとめる」の効能があるでしょう。

こうして「まとめた」ものについて、また「考え続け」ていく。そうして知的生産は続いていきます。

▼今週の一冊:

勉強の方法、思考の方法、論文執筆の方法。さまざまな方法が親しみやすい文章で書かれています。「法学」と銘打たれていますが、学びたい大学生全般に有用な内容です。


▼編集後記:
倉下忠憲



やっっっとこ原稿も最終段階です。具体的には色校です。ここまできたら、あとは待つだけ……ではなく販促活動を頑張らなければいけませんね。




▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。メルマガ毎週月曜配信中