「仕事から逃げたくなった時に効く!気持ちを切り換える30の方法」をチャンキングするシリーズ。
今回は3つめのカタマリ。
3.自分の良いように受け止める
(9)顧客から注文が殺到してさばききれなくなった時 → うれしい悲鳴を上げて、頑張る
(25)自分だけが忙しくて周りの人がラクをしているように思える時 → ヨソはヨソ、ウチはウチ
(26)周りの人は忙しそうなのに自分だけがヒマな時 → デキる人はヒマである
ちょっと強引ですが3つをまとめました。
仕事が短時間に集中することがありますが、そのような時にげんなりするのではなく、それだけ自分が必要とされているのだ(実際にはそうでなかったとしても)、とポジティブに受け止めることは、精神衛生上、そして自分を守る上で必要なことだと考えています。
「どうして自分だけ…」とひがみ始めるとキリがありません。
とはいえ、これだけですと根性論・精神論っぽくなってしまいそうなので、ちょっと工夫の余地を探ってみます。例えば、「短期間に仕事が集中する」ような、平時とは異なる状況に直面した時というのは、めったにないチャンスである、ととらえることができます。
上記の例では注文対応ということですから、同じような作業を何十回も繰り返すことを強いられる状況だと考えられます(それゆえにストレスになり、イヤになる)。
そこで、
1.ストップウォッチで1つの注文をさばくのに何分かかるのかを計る
2.かかった時間を記録する
3.5つくらい終わったら、平均を取って指標とする
4.指標より1分短縮するための工夫を考えてリストアップする
5.4を実行して短くなっていれば採用、そうでなければボツ
というプロセスを取り入れてみます。勢いでガーッとやるよりは多少余計な時間がかかるかも知れませんが、単純作業の合間に頭を使うステップが入ってくるため、ちょっと楽しくなります。
でもちょっと面倒ですので、工夫します。上記を半自動化しつつ、進捗状況を「見える化」できるようにしてみます。
Excelで以下のようなシートを作ってみました。上部のゲージで進捗状況がわかります。
ちなみにゲージ部分の数式は以下の通り。
=REPT(“■”,完了)&REPT(“□”,残り)&” “&TEXT(完了/残り,”0.00%”)
開始時刻と終了時刻を入力していく(ExcelではCtrl+「:」キーで現在時刻が入ります)ことで経過時間が記録され、同時にラップタイムが計算され、残りの分量にラップタイムを掛けた時間が残りの所要時間になり、さらに所要時間を現在時刻に足すことによって、終了予定時刻がリアルタイムにわかります。
ペースがアップすれば、ラップタイムが短くなるので、当然終了予定時刻も前倒しになります。これを見ながら作業を進めることで「もっと早く終えるにはどうすればいいんだろう?」という工夫を考えるようになります。
また、ところどころ「休憩」を入れておくことで「あと3つやったら休憩だ!」というメリハリもつけられるようになります。休憩を入れるタイミングは様子を見ながら調整するといいでしょう。
こういったシートは一度作っておけば、使い回しが利きますので、チームでシェアしたり、みんなでブラッシュアップしたりと、“ツール2.0”として使うとコミュニケーションも活性化できてよさそうです。
参考までに上記のExcelファイルをこちらに置いておきます。
(23)自分の仕事で手いっぱいなのに、新人の面倒を見なければいけない時 → 新人の面倒を見る
(20)上司や取引先に「無理ですよ」と伝えたのに、強引に押し切られた時 → 無理につき合う
(21)上司の指示がコロコロ変わる時 → 大人のココロでつき合う。
アソシエ本文によると、「成功する人は下積み生活をしているものだ」と書かれています。また、強引な上司に対応する時の心構えとしては「相手が自分に惚れて要るんだ」「私にしか無理が言えない人なんだな」と思うようにするといい、とされています。
これらもまた、受け止め方をシフトして、発想の転換を図るアイデアですが、
1.手いっぱいになっている仕事は本当に全部自分がしないといけないのか?
2.OJTも兼ねて新人に部分的にでも手伝ってもらえないか?
という工夫を思いつけそうです。
以上をまとめると、異常な事態に出くわしたら、普段とは違う発想で自分の工夫力を試すチャンスととらえて取り組んでみる、というところでしょうか。