前回の「仕事から逃げたくなった時に効く!気持ちを切り換える30の方法」チャンキングの続き。
今回は2つめのカタマリ。
2.やりたいようにやってみる
(2)仕事に取りかかっても、ほかのことが気になってしまう時 → ほかのことをする
アソシエ本文によると「『あの仕事が気になる』と思ったら『あの仕事』に移ればいい。並行して仕事を進めていれば、いずれ最初やっていた仕事に戻るはずだ」とあります。
個人的にはこの方法はあまりなじめないものがあります。理由は、作業記録をつけにくくなるためです。いったん1つのタスクを始めたら区切りが付くまでは脇目をふらない方が、中途半端な状態に仕事をたくさん作って「どれも終わっていない」と焦る状況を回避できます。
とはいえ、電話が掛かってきたり、急に上司に呼び出されたりするような時もありますので、そのような場合に備えて、常に今自分が取りかかっている仕事がどこまで進んでいるのかを把握し、やむを得ず中断する場合、もしくは自分が気になるから、という理由で他の仕事に移る場合に、本の栞(しおり)を挟むように、あとでスムーズに再開できるような工夫をしておきます。
例えば、「次は○○をする」というメモを自分宛てのIMに送っておきます。10秒もあればできるでしょう。後から再開する時に、そのタスクのモードに復帰するスピードがぐっとアップします。
(3)仕事に手をつけたものの、作業がはかどらない時 → やめる
上記とは逆で、思うように進められない時は、いったん中断して、その原因を探るようにします。締め切りに追われているような時は、「原因究明についやす時間さえももったいない」ということでなかなか決断できないものですが、原因さえわかれば解決の糸口が見つかり、近道ができる場合もあります。
こちらで紹介されている「30分ルール」のような決まりを設けておくと良さそうです。
変に一人で抱えこんで数時間あるいは1日プログラミングを止めてしまうことを無くそうという提案。
● 30分ルール
「30分」のところは15分だったり1時間だったりするかもしれないが、とにかく必要以上に一人で悩んで立ち止まらないようにしようという話。
関係者に確認すれば数分で解決してしまうことも多い。技術不足とかそういうこととは関係なし。もしかしたら「そのインタフェース実はまだできてないので結果は適当です」というのを呼び出して結果が合わないと悩んだりしてたりとか。
ちなみに、上記のサイト「nDiki」は、プログラミングを軸にしつつも、それ以外の仕事にも活かせる、実践をベースにしたアイデアが豊富に紹介されており、思わず読みふけってしまいます。。
(4)ボーッとして、仕事がはかどらない時 → 10分寝る
もし、思うように仕事がはかどらない理由が「眠い」ということであれば、思い切って仮眠を取ってしまいます。僕自身も15分?30分の昼寝を習慣にしており、早朝と昼寝の直後という2つの時間帯に集中を要する作業を割り当てるようにしています。
仮眠が取れない状況であれば、頭を使わなくても済むような仕事、手を動かすだけの仕事を淡々とこなすことで、眠気をやり過ごす、という手もあります。
そのためにも、普段から「眠い時専用タスク」を用意しておくと良いでしょう。
(8)仕事が山積みなのにサッカーワールドカップを見たい時 → マルチタスクでこなす
サッカーに限らず、自分が強い関心を持っていることが気になって仕事が手に付かないような状況なのに、無理に我慢して仕事に打ち込もうとしても辛いだけ。辛いばかりでなくスピードも落ちます。
そのような場合はサッカーを見ながら仕事をする、つまり「同時進行させてしまう」わけです。以下の記事の解説がわかりやすいです。
行動が終わった後にご褒美、ではダメです。ジムにいって運動して、帰ってきたあとに、「今日はジムに行って、よくがんばったからチョコレート」、ではダメです。これだと運動していない状態と、チョコが結びついてしまう。チョコは行動している最中に食べなくてはいけない。むしろ、帰ってきたときにチョコを食べたらダメです。チョコを食べたかったら、準備をしながらチョコひと口、車に乗りながらチョコひと口、着いたら、ひと口、着替えたらひと口、運動しながらひと口で、最中に食べ終わって欲しいのです。すると、行為そのものがチョコ(=好きなもの)になってきます。
上記の記事の前のページでは、行動していたらクーラーをつけてもいい、行動を止めたらクーラーも止める、というルールを作ることによって行動せざるを得ない仕組みが紹介されています。
(29)ランチをどこで食べるか、そればかりが気になる時 → レストランを予約する
(30)お腹がすいて、仕事に身が入らない時 → チョコレートを1粒食べる
2つまとめましたが、いずれもいま目の前にある仕事に没頭するために、仕事の障害となっている要因を一時的に“麻痺”させるためのアイデアと言えます。同時進行させるわけにはいかない場合にはこの方法が有効でしょう。
以上の6項目を通して見ると、「我慢しない」という方針が浮かび上がってきます。我慢をしても動きが鈍ったり、止まったりするくらいなら、いったん「我慢タスク」から離れて、捲土重来を期す方がいい場合もあるわけです。
ということで、残りの17項目(3カタマリ)についてはまた次回。