集めたアイデアを埋もれさせずに必要な時に取り出してきて活用するには、保管しておく場所をどこにするかが重要なファクターになります。条件としては、
1.すぐに取り出すことができる
そのためには、
2.どこに何があるかが把握できている
そのためには、
3.日頃から整理しておく
そのためには、
4.整理のための時間を用意しておく
ことが必要です。
では、いったいどれだけの時間があればいいのでしょうか。 …を考える前に、おそらく「これだけあれば十分」という時間を考える時間がもったいないと思われるため、最適な時間を割り出すことはいったん保留して次に進むことにします。
「時間の問題」を除いて条件を整理すると、以下の3点に絞り込めます。
1.レスポンスが速いこと ← すぐに取り出すことができる
2.手がかりがあること ← どこに何があるかが把握できている
1)言葉でたどれる(検索、タギング、カテゴライズ、など)
2)イメージでつながる(配置、関係、過剰と不足)
3.収集と整理が一体化していること ← 日頃から整理しておく
レスポンスについては、言うまでもないでしょう。「やろう!」と思った時に目的のアプリケーションがすぐに立ち上がり、思い通りに操作できることは長く続ける上では外せない条件です。
「手がかり」については、2つに分けました。それぞれリスト形式とマップ形式の特徴を活かしたたどり方です。
そして最後の「一体化」。「日頃から」「定期的に」というもっともらしく聞こえるあいまいな頻度で長続きする習慣はあまりありません。それゆえ、収集する作業と同時進行で整理する作業を進めることができれば、改めて整理の時間を用意する必要がなくなります。
収集と整理は表裏一体と考えるわけです。そこで、前回の図の「集める」と「整理する」を1つにしてしまいます。こんな言葉はないですが、とりあえず“集理”(しゅうり)としておきます。
ここで、前回書いたことを振り返ります。
「集める」と「整理する」の間にはもうワンクッション何かが要るのではないかという気がしてきます。いったん「揃える?」と書きました。集めてきた情報はいろいろな形式で入ってくるため、これを扱いやすくするために何らかの“単位統一”が必要なのではないか、と考えられるためです。
ここで言う「揃える」というステップがコネクタとなって、両者が合併したわけです。以下は前回の図です。
問題は、この集理ツールに当たるものがなかなか見つからないことです。リストツールである「紙」や「はてなブックマーク」にしても、マップツールである「MindManager」にしても、どちらも「集める」と「整理する」にそれぞれ特化しています。
そんな中で、現時点で良さそうなものがiEdit(フリーソフト)かな、と思っています。
ただ、ハイブリッドゆえに単一機能だからこそ発揮できる強みがやや弱められている、言い換えれば、それぞれの専用ツールの方が豊富な機能と便利な操作性を持っており、その面だけを見ると、やや不足を感じるのですが、「集理ツール」としては、現時点では(僕の知る限り)最強のツールだと考えています(フリーソフトですし)。
ということで、今回も「集める」と「整理する」だけで終わってしまいました…。
残りの以下の項目については、また次回に。。
3.寝かす
4.ふとアイデアがひらめく
5.現実の行動に適用する