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とりいそぎ今週読んだ本のご紹介。
これほど読者を行動に駆り立てる本をほかに知らない(手元にあるのは29刷、初版は2002年)。その目指す先はズバリ成功。小難しいことは一切抜きにして、とにかくこれをやれ、こういうときはこう考えろ、といった経験に基づいた具体的かつ実践的なアドバイスが所狭しとページを埋める。神田さんがどのような経緯で様々な方法論やポリシーをつくり出したのか、そしてそれを成果につなげていったかがよくわかる。『成功者の告白』のセルフライナーノーツともいえる一冊。もっとも、刊行された順番は逆だが。
『非常識な成功法則』が理論編なら、こちらは事例集。合わせて読むと、よりいっそう腹に落ちやすくなる。物語形式なのだが、その“肉”を削ぎ落としていくと、本書が刊行される3年前に出た『なぜ春はこない?』の「カーブ理論」のコンセプトがその屋台骨であることに気づく。
ワタミ率いる渡邊美樹社長が同社のアルバイトに向けて語ったビデオレターをもとに構成。校長先生の訓話ちっくでありながらも、そこには著者の苦労と経験が凝縮されており、読む者に自戒を促す。もともとが“社内報”なこともあり、万人向けではない部分もあるが、それを差し引いてもビジネスパーソンとして知っておくべき、心がけておくべき、そして身につけておくべき教訓に満ちている。初めて部下を持ったタイミングで読んでおきたい一冊。
2年前に買って読んだものの、最近になって改めて読み返した。部屋が散らかっていると、仕事のやる気も下がりがち。カフェや図書館などで仕事がはかどるのは、そこがスッキリしている空間だから。だったら、部屋をスッキリさせた方が早い、というわけで、わかっちゃいるけどなかなか取りかかれない「そうじ」に取りかかる気にさせてくれるパワーをもらえる一冊。
» 今を生きるために未来を捨てる
» 部屋の掃除とガラクタ整理
» 隠れたウィンドウをちょこっと確認したい時に便利なツール2本
20代の背中をぐいっと押す叱咤激励本。最初は勢いが大事。理屈をこねるよりも「つべこべいわずにこうやれ!」と言ってもらう方が確かに効果が上がる。自分でも、最初の会社は体育会系だった。でも、少し経験を積んでくると勢いだけでは息切れする。そこで必要になるのが20代後半から30代前半にターゲットを据えた理論と物語の2つの糸が螺旋状に編み込まれたビジネス書。
『世界一わかりやすい会計の本』に続く待望の第2弾。前作は一般向けに会計のイロハを解説したが、本作は主に著者のクライアントである中小企業経営者に向けて、会計に親しんでもらうことに主眼が置かれている。特に、一般の会計本では光が当てられることのない「家業」(=社長の財布と会社の財布が一体化しているような企業)において起こりがちな“不慮”の粉飾や脱税の手法と、それを見抜く方法の解説は、現役の税理士の面目躍如といったところ。「あー、確かにそういうことやっちゃうよなー」と一家業主の自分としては耳の痛い記述も。すでに家業主(=フリーランス)になっている人も、これから「いっちょ独立するか」と考えている人も、読んでおいて損のない一冊。