1.『世界一わかりやすい会計の本』
著者のウエスタン安藤さんより献本いただきました。
ウエスタン安藤さんは、「日本で唯一のカウボーイ税理士」。
1.『世界一わかりやすい会計の本』
本の内容よりもまず、著者が気になります。ウエスタン? カウボーイ?
以下が、ウエスタン安藤さんのWebサイト。
こちらを見ながら、本書をひもといていきます。以下、「はじめに」の自己紹介。
「カウボーイ税理士って何だ?」や、「なぜウエスタン?」と思う方もいらっしゃるでしょう。これにはいくつかの理由があります。
一つは、カウボーイやウエスタンという言葉から連想されるポリシー、そう、フロンティアスピリッツ(開拓者精神)です。私は税理士として、自分自身の経営方針を「フロンティアスピリッツ」つまり、「攻めの経営」と定義しています。
もちろん、「ウエスタン」には安藤さんのホームである「関西」という含みもあるでしょう。
そして、その「攻めの経営」というポリシーは本書の執筆姿勢にも現れています。同じく「はじめに」より。
私は会計とは結論ではなくて、その考え方が重要だと考えています。
(中略)
さらにウエスタン会計は、中小企業を対象として仕事をされている方々の、「営業ツール」にしていただくことができます。会計というのは、実は営業にも使える強力なツールです。営業パーソンのターゲットの8〜9割は中小企業でしょう? だったら大企業向けの会計では役に立たないってことです。
つまり、本書は、単に会計が「わかる」ようになる本ではなく、会計を「使える」ようになる本、というわけです。
目的が違いますから、同じような「会計本」の中でも異彩を放つのも当然。例えば、以下のような項目。
●経営分析なんて意味がない
●勘定科目は好きに決めていい
●キャッシュフロー計算書では、お金の流れはつかめない
●決算が1年ごとになった理由
●「貸借対照表」に興味を持つ必要はない
それぞれの理由は本書に譲るとして、本書にひんぱんに登場する「意味のない」と「意味のある」という言葉について掘り下げてみます。
原因と結果に目を向ける
行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。
とは、『原因と結果の法則』の一節ですが、「意味のある」という言葉はまさにこの思いの花を咲かせるための行いを後押しするものといえます。
例えば、
●意味のない資金繰り表、意味のある資金繰り表
あるいは、
●意味のある比較、意味のない比較(業績の)
という対比が出てきます。いずれのケースでも「意味のある」の意味は、
それを知ることによって、行動が変わるかどうか
ということだと思います。行動が変わらなければ、結果という果実は得られないからです。それが喜び(成功体験)であるにせよ、悲しみ(改善材料)であるにせよ。
方法より方向に目を向ける
「はじめに」の中で「考え方が重要」と書かれていましたが、「考え方」とは、何に意味を与え、何をスルーするかというポリシーを指すと考えられます。つまり、著者が本当に伝えたいことは、「意味のある資金繰り表」や「意味のある比較」を身につけることではない、ということです。
これは、以下のエントリーでご紹介した『頭のいい人が儲からない理由』のスタンスと一致しています。
考えてみれば当然のことですが、直面するあらゆる課題は、人の数だけ種類があり、その解決方法もまた多種多様です。このような状況では、「方法」はいったん脇に置き、まずは「方向」だけを示す。その上で、以降は自分なりの仮説を立てるように促すほかありません。
仮説を考え尽くす、という姿勢は言うほど容易に真似のできることではありません。逆に言えば、誰しもが考えそうな平均的な答えでは勝てない、ということです。
そして、目指す先は「営業パーソンのターゲットの8〜9割」である中小企業の社長に買ってもらうこと。そのためのツールとして、会計(の知識)を活用するわけです。
3/21(金)に大阪にて出版記念講演会開催
本書の発売を記念して、ウエスタン安藤さんのホームである大阪にて出版記念講演会が開催されます。そして、縁あって今回は僕も少しだけお話をさせていただくことになりました。
僕自身、この7年間ほぼ一人で事業を営んでおり、当然経理も自分でやっているため、その中で身につけた(ついた)以下のようなコツをお話したいと思っています。
●期末前でも仕事が滞らないようにするための経理習慣
●仕事を楽しくする資金繰り
安藤さんからは『世界一わかりやすい会計の本』をベースに次のようなテーマでお話しいただきます。
●記帳をするにあたって、最も楽な方法とは?
●最も効果的に節税するための方法とは?
●会計を学ぶにあたっての最短距離とは?
●経営も詰まるところ継続でしょ?
●税務署には税歴簿ってものがあるのを知ってますか?
以下、詳細です。
■『世界一わかりやすい会計の本』出版記念講演会
●日 時 :2008年3月21日(金) 19時00分〜21時00分(18時30分開場)
●会 場 :U.S.エデュケーション・ネットワーク セミナールーム2(大阪)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2-5-2 新サンケイビル8F
●参加費 :2,000円(※)
※「紀伊国屋書店 大阪梅田店」にてお買い求め頂いた方につきましては、無料ご招待。
講演会当日、レシートおよび書籍をご持参ください。
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#直前のご案内となってしまい申し訳ありません。。