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「わざと」を「気づいたら」に

先日のセミナーでも、ブログを生活にうまく組み込んでいる好例として(勝手に)ご紹介させていただいたブログ「お掃除大好き化計画」で、思わず目に留まったのが以下のくだりです。

風呂掃除を習慣で楽に

「毎日」と「週1回」、どっちが楽だと思いますか?
「毎日」といっても、5分もかからない作業です。
毎日拭いていると、ヌルッとしませんので素手で作業ができ、気がすごく楽です。
髪の毛だって、素手でヒョイとつまめます。
これが、1週間も放っておくと、ヌルつくどころか、ところどころ汚れが黒く付着してきます。
たぶんカビですね。
こうなったら、気持ち悪くて素手では触れませんから、ゴム手袋をして、洗剤を片手に「サーッ、やるぞー」ってことになってしまいます。

という結論に至っているのですが、そもそもの出発点は、

毎日のチョコチョコ掃除だけで、あらためてお風呂掃除をしないでいいようにできないものか?

という問題意識です。

これを読んで、日々の自分の生活でも似たようなことがあることに思い当たりました。

例えば、洗濯物。特に干し終えて取り込んだ洗濯物を畳んでしかるべき場所に仕舞うのが面倒なので、いつもソファの上にワサッと盛っています。そして、畳んである分が底をつくと、その山から掘り出すのです。

とても人に見せられないずぼらっぷりですが、「これじゃイカン!」という思いと「どうせ着るんだったらいちいち仕舞う必要ないじゃない」という開き直りとが心の中で相まみえて闘っていました。

でも最近は「ソファに山盛り」はやめました。

ソファは部屋の中心にあるので、日に何度もソファの前を行ったり来たりします。ある日「もしや、この往復運動を活かせるのではないか?」と思いついて、やってみました。

急いでいる時は別ですが、そうでない時は仕事机の席を立って、台所に行く途中でソファに寄って、Tシャツを1枚畳みます。畳んだTシャツはそのままソファに放置、目的地の台所に到着して冷蔵庫から水を取り出して帰路につきます。水を持っているだけなので片手が空いています。そこで再びソファに寄って、今度はタオルを1枚畳みます。とにかくソファの前を通るたびに目に付いた洗濯物を1枚畳みます。でもそれ以上はしません。

これを繰り返していると、いつしか洗濯物はすべて折りたたまれ、整然とソファに積み上がっている状態が現出します。乱雑に盛られた洗濯物の山を見るとイヤになりますが、ブロック状に整然と積み上げられた洗濯物の地塁なら不思議と「片付けようかな」という気になるものです。

そして今では、ソファの前を通る時は、条件反射的にソファの上に洗濯物を探してしまうようになりました。特に困ることはないものの妙なクセが身についたものだと思っています。

このように普段の行動に意図的に別の行動を組み込むことによって、気づいたら無意識のレベルに引き上げられていた、ということは仕事でもよくあります。

例えば、シゴタノ!は現在261のエントリーがありますが、すべて書くのに347時間かかっています。これは2週間寝ずに書くことに値します。まぁ、それは無理なので1日8時間書き続けて43日かかる計算です。

たぶん、今すぐこれをやれ、と言われたらできないでしょう。でも1日1エントリー、しかも土日祝日盆暮れ正月GWはきちんと休んでも良い、ということであればまだできるような気がしてきますし、実際にできています。

仕事でも、がんばってもせいぜい1時間程度しか集中して取り組めない仕事を1日8時間休まず毎日やらないといけないような状況にしてしまう前に、少しずつ無理なく山を崩していくことの大切さを改めて痛感しています。