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ニトリ会長・似鳥昭雄氏の『運は創るもの―私の履歴書』とマーベル映画の関係



大橋悦夫ニトリ会長の似鳥昭雄氏の『運は創るもの―私の履歴書』という本を最近読んだのですが、この本を読むきっかけはサイゼリヤ会長の正垣泰彦氏の『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』でした。巻末に似鳥昭雄氏が寄稿していたのです。そして、この2人を結びつけるある重要人物が気になり始めます。

その重要人物とは渥美俊一氏(故人)。

渥美俊一氏はペガサスクラブというチェーンストア研究団体を設立、多くのチェーンストア企業を集めます。似鳥昭雄氏も正垣泰彦氏もこのペガサスクラブに参加し、そこで知り合います。

研究団体と言っても、特に似鳥昭雄氏の著書『運は創るもの―私の履歴書』を読む限りは「塾」のような雰囲気であり、塾長たる渥美俊一氏は極めて厳しい人物であったことが窺い知れます。

「渥美先生に怒られるかもしれないが」とか「渥美先生は反対するだろうが」といった表現が随所に出てきますし、実際に叱責を受ける描写もあります。

「講義」も厳しいようで、以下のような記述がありました。

  • 遅刻したら教室には入れてもらえない
  • 遅刻したら詫び状を書かされる
  • 講義中、無駄口を話していたらチョークが飛んできて「出て行け」と言われる

参加企業には、ダイエー(中内功氏)、イトーヨーカ堂(伊藤雅俊氏)、ジャスコ(岡田卓也氏)などの大手企業も名を連ねており、層の厚さを感じさせます。

そんな名だたる企業群を指導する渥美俊一氏とはいったいどんな人物なのか?

ニック・フューリー

5月にマーベル映画をまとめて観る機会がありました。

» マーベル映画に学ぶ、「短期集中志向」より「長期継続志向」を選ぶ理由
» 続・マーベル映画に学ぶ、「短期集中志向」より「長期継続志向」を選ぶ理由

これらの作品にはそれぞれアイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーローが登場します。彼らを「アベンジャーズ」というチームにまとめ上げ、リードする役割を担う人物にニック・フューリー(秘密組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の長官)がいます。

» ムービー・マスターピース アベンジャーズ 1/6スケールフィギュア ニック・フューリー


渥美俊一氏はまさにこのニック・フューリーのようだな、とニトリとサイゼリヤの本を読みながら感じていたわけです。

最初はサイゼリヤの本でほんの少しだけ渥美俊一氏の名前が出てきて、巻末にニトリの似鳥昭雄氏が登場するのですが、これはエンドロール後に次回作に登場するヒーローがチラッと登場するマーベル映画の構造にそっくり。

そんなこともあり、特に続き物であるわけではないのですが、必然的にサイゼリヤの本 → ニトリの本、という順番で読み進めることになりました。

その結果、サイゼリヤの本に出てきたエピソードとシンクロする部分があったり、渥美俊一氏という同じ人物が引き続き登場するために、まさに地続きの世界観を実感することができて、より深く没入することができました。

ペガサスクラブが秘密組織「S.H.I.E.L.D.」に思えてきます。

まとめ

こんな具合に、気になる人物つながりで本を渡り歩くのも一興ですね。

» 運は創るもの 私の履歴書[Kindle版]


» サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)


» キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー (字幕版)


» アベンジャーズ (字幕版)


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