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睡眠時間は「備え」とみなすべき



佐々木正悟 この記事のように「時間の分類」をしていない私ではありますが、でもこの記事には面白いと思わされました。大橋さんの記事はそういう印象を私に与えます。

» 憂いがあるから備える気になる

とは言え、この記事のように時間を分類していて、かつ、円グラフなどで「時間の使い方」の比率に目を光らせ、かつ「睡眠時間」は例外として無視している人にぜひ気をつけていただきたいことがあります。

バランスを取るために、ムダなことをしてしまったら生産的なことをもっとしようとか、バランスを取るために、会社のために時間を使ったら自分のためにも時間をよけい使おうとしている人は、その結果どんどん苦しくなったりどんどん寝不足になったりしないように気をつけるべきです。

時間の補充リソースはいつだって睡眠時間

バランスを取りたくなる気持ちというのは自然です。

会社に長々と拘束されたり、夫のために時間を「よけいに」費やしている気がしているなら、「自分時間」がもっと欲しいと思うのが人情です。

監禁されればどこでもいいから「外に出たい!」と思うように、拘束されているから「連休」が素晴らしく見えるのは、いささか蜃気楼に惑わされている感があるものの、仕方がないといえば仕方がないのです。そうでなければ人間らしくありません。

問題は、拘束時間が長くなると、「その分」自分時間も欲しいと思ってしまう。その増えたぶんだけ増やしたいという感覚のほうです。

せき止められたダムのようなもので、日頃できないことが多すぎるから、連休にやるべきことも多くなりすぎるわけです。

自分のために使っている時間が短くなれば、円グラフの「備え」の比率が小さくなります。「備え」の「比率」を大きくしようと思ったら、「備え」に使えている時間を増やすしかないでしょう。つまり、会社の残業時間が2時間長くなったら、自分のために使う時間も2時間増やしたくなってしまう。

すると何らかの時間が4時間減らなければならない。何らかの時間とは、睡眠時間ということになってしまうのです。それ以外に4時間もの時間を捻出する方法がありません。

理想はもちろん、会社に拘束される時間そのものを短くすることです。そうすればおそらく、拘束から逃れたいという気持ちに歯止めがかかるので、逆説的ながらそこまで「自分のために多くの時間を使いたい」と思わないで済みそうなのです。

しかし、それが現実的でないなら、私としては「睡眠時間」という時間をそもそも「自分時間」「備え」ととらえるようにすることをオススメしたいです。そうすれば「備え」の比率が一気に大きくなりますし、それを削りたいと思わなくなるからです。

▼編集後記:
佐々木正悟



» 8月19日 第2回 横浜ライフハック実験室(神奈川県)

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