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「使途不明時間」をやっつけるツール



自分の思い通りに仕事をするためのコツ(2)というエントリーに以下のようなコメントをいただきました。

matto’s wikiにて、時間使途をごく手軽に記録するためのCGIの試作をしています。

入力履歴が残るので、一日使うと、翌日あたりからは何かアクションをしたあとに、いちいち内容を書かなくてもワンクリックするだけで時間使途を記録できます。いちおうiCalに記録を転送することもできます。

ということでおもしろそうなツールをご紹介いただきましたので、さっそく試してみました。

作業記録の習慣は大切だとわかっていても、なかなか手が着かないものです。でも、この習慣には多分に重複作業が含まれていることに気づきます。しかも人がやらなくてもいいものであれば、そこに自動化の余地があるはずです。

作業記録に必要と思われる作業をリストアップしてみます。

何か1つの作業を終えた時に、

 (1) 今の時刻を知る
 (2) 今の時刻までにやっていた作業を知る
 (3) (2)の前にやっていた作業の終了時刻を知る

という3つの「知る」が必要になることがわかります。このうち(1)については現在時刻ですから自動的に取得できそうです。(3)についても、直前の作業について同じように記録をしていたのであれば、やはり自動的に取得できるでしょう。そうなると、(2)さえわかれば必要条件を満たしたことになります。

今回ご紹介いただいたツールでは、さらに一歩進んで、(2)の中でも、同じような作業を繰り返していれば当然、同じ文字列を入力する、という繰り返しが発生することに注目し、この入力さえも省力化してくれています。

システム系はこれでOKですが、問題は人間系です。どんなに優れたシステムが用意されても、それを使う側の人間がサボったり関心を持てなかったりすれば、運用はうまくいきません。

人間系でやるべきことは、作業記録を習慣としてインストールすることでしょう。そのためのコツが以下の10項目です。

1.友人に、その習慣を毎日一緒にやってくれるようお願いする。
2.これからもずっと仲良くしていきたい友人に、その習慣を続けることを宣言する。
3.その習慣を辞めたらどんなに気分が悪くなるかを詳細にシミュレーションしておく。
4.その習慣の大切さ、そして継続することで到達できるゴールの尊さを忘れない。
5.その習慣をサボらないように、続けざるを得ないような状況に身を置く。
6.惰性に流されない、負けない。
7.簡単にできるように、日々の生活の中で無理なくできるような仕組みを作る。
8.まず、やり始める。考えるのは二の次。
9.その習慣をやめると日々の生活に差し支えが出るようにする(日々の生活に組み込む)。
10.自己評価は厳密に。1ポイントでも1分でも目標に届かなければ達成にはならない。

一言で言えば、「それをしなければ気持ちが悪い」と思えるようになるまで、最初はある程度ガマンして続けること。あるいは上記の1の通り、例えば、同じチーム内のメンバー全員がこのツールを導入すると良いかもしれません。

デイリーもしくはウィークリーの進捗ミーティングの時に、時間がかかっている原因を、何となくとか感覚的に、ではなく、使用時間グラフの具体的な数値に基づいて追跡することで、精緻なディスカッションができそうです。