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「ああ、それならやりたい! やってみたい!」という気持ちを呼び起こす方法



大橋悦夫これまでにも何度か取り上げている『「ひとり会議」の教科書』に以下のような会話が出てきます。

「やらないといけないけど、やりたくないことはなんですか?」
「ダイエットです」
「何点?」
「20点」
「ダイエットすることによって手に入るものは?」
「出てきたおなかがひっこんだらいい」
「おなかがひっこむかもしれないという予感がするダイエットだったら何点?」
「40点」
「どうしたら100点にできる?」
「え…」

ここで思考が止まってしまう人がいます。
つまり、自分が自分に与えているイメージが、ここまでなんです。

「もう少しがんばってみましょう」
「…うーん、じゃあ…かっこ…、かっこ良くなるためのダイエットなら100点です」
「ああ、なるほど! かっこよくなるためのダイエット。かっこ良くなっちゃうためのダイエット。じゃあ120点にするためには?」

出てこない。

「…………モテる(極小の声で)」
「はい?」
「…モテる、です」
「あ、モテる。ダイエットするとモテちゃう。モテるためのダイエット、すぐにモテちゃうダイエット。それなら120点ですか?」
「はい」

読みながら、ちょっとニヤニヤしてしまいますが、身につまされる方も多いのではないでしょうか。

どうしたら100点にできる?

何かをやろうと思いついたときに、それに対して点数をつける。そして、100点になるまで、自分にツッコミを入れ続けていく。

その過程で、「やるべきこと」がどんどん磨かれ、洗練されていきます。

刀鍛冶が刀を鍛えるかのようです。

「やるべきこと」はやがて「やりたいこと」に変わっていきます。

「やるべきこと」であり続ける限りは、「やる気」は湧いてこないと僕は考えています。

「やりたいこと」になって初めて、「ああ、それならやりたい! やってみたい!」という気持ちが生まれます。

これがまさに「やる気」が湧く瞬間。パッと火がつくイメージ。

つまり、「やる気」を出したければ、「やりたいこと」になるまで叩き続ければいいわけです。

あなたの目の前にある「やらないといけないけど、やりたくないこと」は、いま何点ですか?

もし100点に達していないなら、どうしたら100点にできますか?

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