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1日を複数のセクションに分ける意味

いま開発を進めているタスク管理ツールでは、こちらで書いたように1日を3時間ごとのセクションに分けて管理するのですが、一応これには意味があります。

朝6時から24時までの18時間を3時間ずつ6つのセクションに分割します。そして、それぞれのセクションにA~Fという記号を割り当てます。

 A: 6:00~ 9:00
 B: 9:00~12:00
 C:12:00~15:00
 D:15:00~18:00
 E:18:00~21:00
 F:21:00~24:00

仕事をするのはほとんどの場合9:00~18:00であることが多いと思われるため、スケジュールを立てる段階でタスクを割り当てるセクションは、B~Dの3セクション9時間分、ということになります。

開き直るわけではありませんが、仕事はなかなか予定通りに進まないものです。たいていは想定外なことに見舞われて、調整を余儀なくされます。その際に、当初予定よりも完了基準を引き下げたり、タスクの一部を先送りするわけですが、この調整作業の巧拙次第で後に控える仕事の勾配をなだらかにできたり、逆にきつくしてしまったりします。

1日というのは、把握するには長すぎ、過大評価するには十分な時間です。例えば、朝9時、日の光が差し込むオフィスで「あと9時間もあれば何でもできるのではないだろうか?」という多幸感(ユーフォリア)に酔っていたのもつかの間、昼を回って日が傾き始めると「全然仕事が進んでいない!」という焦燥感にさいなまれ始め、日もとっぷり暮れた夜になってもオフィスで仕事を続けながら絶望感に打ちひしがれます。

そこで、1日を適当な大きさのセクションに分割して、各セクションごとに予定と実績のチェックを行うようにすれば、まだ明るい、手遅れにならないうちに有効な手が打てます。

つまり、3時間というセクションを1つのユニットと考え、あるセクションに予定したことはそのセクションの中で確実に処理するようにします。もし処理できずに次のセクションに浸出すれようなら、それが、そのまま続けるのか、後続のタスクを調整するのか、といった何らかの手を打つためのアラートになります。

遅れることが確実となった、本来なら終了予定のはずの18時ではなく、より早い12時の段階でわかるようにするわけです。

各タスクにA~Fの記号を付けることで、セクションごとの管理がしやすくなります。例えば、Cの記号がついたタスクなのに、15:00を過ぎてもまだ終わらなければ、時間の“領域侵犯”に気づくことができます。

以下の図の詳細については、また明日。