本来タスクシュートは、時間の使い方が半自動的に改善されていく方法論のため、どうしても「使い方の記録をもとに改善点を洗い出していく」必要はないのですが、ログからの改善にも使えるので、そのやり方を書いてみます。
上は「たすくま」に行動記録を残した結果から見える、私の時間の使い方の円グラフです。
私はプロジェクト名を人名にしています。自分自身にだけ関わるプロジェクト名は「のきば」です。なお最初に来ているもっとも多く時間を使っている「es」とは私の生理的な欲求を満たすための時間です。
「誠」や「ウーマン」は人名にしていませんが、これは、担当編集さんの名前にする意味がほとんどなく(ときどき変わりますし)、しかも単体でプロジェクトとしてかなり長く続くので、例外的にこうしています。
3番目に来ている「おおはし」はいうまでもなくシゴタノ!管理人である大橋悦夫さんの事で、本来人名なので全部に「さん」をつけておきたいのですが、プロジェクト名はタスク一覧に登場するので長いと少し情報量がノイズとなるのです。
筆頭が、esで、2番目は伏せてありますが、今週の特別な事例で会計に使った時間、3番目は大橋さん、4番目は家族と一緒に使った時間、5番目は書斎やEvernoteの整理などに使った「ライフハック的」時間、6番目がコーヒーや疲れた後の休憩、7番目がブログと、ここ1週間の時間の使い方としてはほぼ納得のいくものです。
タスクシュートを何年も使っていると、だいたい自分にとって合理的な時間の使い方が実現してしまうため、そんなに時間の捻出はできないものなのです。
それでも、なお時間が不足しているとなれば、メスを入れるべき部分はあります。それがこのグラフからですと「マルチ休憩2時間11分」という事になります。
疲れのとれない「休憩」
マルチ休憩は、ほとんどムダな休憩です。定義としては「休憩した直後なのにまた休憩したケース」です。
行動は変えているけど、休憩が連続してしまったケース。
たとえば、休憩中にTwitterしたら疲れてしまったから今度はコーヒー休憩したというようなとき、どちらかの休憩が「マルチ休憩」となります。
このいずれかは、後から考えれば間違いなく削れます。週に2時間10分ほど、こういう時間があるという事です。
そしてそれは、週に一回の連載である誠BizIDの連載を書くのにかかっている時間に迫る長さであり、この週に限っていえば日経ウーマンを書くのにかかった時間の二倍となります。
休憩はこの他に週で6時間31分も取っているのですから、そしてこれには睡眠も食事ものぞいてあるのですから、マルチ休憩を削れないわけではないのです。
時間を捻出するとすれば、最初はこういうところからでしょう。ただ、時間は貯蓄はできませんから、マルチ休憩をやめて、何かほかの事をするという流れにもっていく必要はあります。
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佐々木 正悟
東洋経済新報社 2015-02-12 |
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