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自宅では仕事ができないものなのだと諦めていましたが…



大橋悦夫2000年に独立して以来、15年間さまざまなワークスタイルで仕事をしてきましたが、ここ数年はもっぱら自宅で仕事をしています。

外で誰かと会うこともほとんどないので(あっても月に2,3回程度)、起きてから寝るまでずっと自宅です。

こういう話をすると、

「よく毎朝きちんと起きられますね」
「よく自宅で仕事ができますね」
「よく一人でいられますね」

などと言われます。

一つ目については、寝る時間がほぼ一定なので、朝も自然にいつもの時間に目覚めます(目覚まし時計は使っていません)。

二つ目については、逆に「自宅以外でよく仕事ができますね」と言い返したいくらい、自宅は仕事をするうえではまたとない好環境だと思っています。

三つ目については、逆に「周りに人がいてよく仕事になりますね」と言い返したいくらい、一人は快適です。

つまり、今の僕にとって今のワークスタイルの満足度はかなり高い、ということになります。

とはいえ、最初はなかなか思うようにいかず、試行錯誤を繰り返していました。

時間もお金もムダにしていた

例えば、カフェやファミレスに行かないと仕事ができない時期があり、どのお店のどの曜日のどの時間帯が仕事をするのに最適なのかを常に気にしていました。

いまにして思えば、お店までの移動時間や飲食代、通信費など、おおいに無駄づかいをしていたな、と反省するのですが、それでも、カフェ詣で、ファミレス詣でを繰り返したからこそ、自宅の良さがわかった、ということもあります。

もちろん、人によって向き不向きもあると思いますが、「私は自宅では仕事ができない人間だ」などと、そうそうに決めつけないほうが良いと思うのです。

どんなことも、新しく始めたことは最初はうまくいきません。新しい環境しかり、新しいやり方しかり、新しいアプリケーションしかり。

でも、しばらく続けていると馴染んで、順応して、しっくりくるようになります。

上書きされる前に記録に残していく

ここで重要なのが、「新しさ」に接している時の自分の心の動きを可能な限り言葉でとらえ、残しておくこと。

なかなかぴたりと当てはまる言葉が見つからないかもしれませんが、新しい体験に対して抱く印象は、回を重ねるごとにどんどん上書きされていってしまいますので、こまめに記録にとります。

こうしておくと、最初のぎこちなさが次第にこなれていくプロセスをあとからふり返ることができるようになります。

すっかりこなれてしまってから思い出そうとしても、難しいのです。

こなれるまでにどれだけの時間がかかったのか、その間にどんな心の動きがあったのか。

こういったことがあとから辿れるようになっていると、「どうして今ここにいるんだろう?」という疑問にぶつかったときに、過去に遡って該当のターニングポイントを見つけられるようになります。

ターニングポイントに対して敏感になるわけです。

パターンを早く見つける

記録をとってふり返っていくと、

  • あ、今ここで○○をやっておくと、寝る時間が遅くならずにすむ!
  • ランチ後にネットサーフィンを始めても、○○があるとうまく切り上げられる!
  • 夕食の時間を固定すると午後の集中力がキープしやすくなる!

といったポイントに気づきやすくなり、改善を後押ししてくれます。

たとえば、以下の記事で書いた「プレクロ」がまさにそれです。

» 早起きを定着させるために「プレクロ」の開始時刻を厳守する 

このような、ちょっとしたポイントをたくさん身につけると、環境に左右されることなく、適切なタイミングに適切な行動を起こすことができるようになります。

もちろん、記録やふり返りをしなくても、繰り返していれば、身体が覚える、ということもあるでしょう。

でも、記録とふり返りをまじえるほうがはるかに短期間で身につきます。
試行回数も少なくて済みます。

定着させたいパターンを思い通りに身につけることができるようになります。

僕自身、自宅で集中して仕事ができるようになったのも、自宅ならではの陥りやすい“落とし穴”を記録とふり返りを通して一つひとつ潰していったからだと思っています。

関連エントリー:

仕事の内容に応じて適切な「モード」に切り替える 

クルマがスピードに合わせてギアを切り替えるように、人も取り組む仕事の内容に合わせて切り替えるとうまくいきます。

人にとってのギアにあたるものは「モード」です。これ自体は目に見えないものですが、仕事の内容にフィットしたモードでいるとき、人は高いパフォーマンスを発揮します。

「今日の午前中はなぜか調子がよかった」「午後の会議後に○○をやったらいつもより早く片付いた」といった、偶然良い結果が得られることがありますが、この場合がまさにモードが仕事の内容にフィットしていたときです。

この「偶然」を「必然」に変えることができれば、すなわち必要に応じて必要なモードに切り替えることができれば、仕事はもっと楽に片づけることができるでしょう。


「調子の良い日」を意図的に作り出すための15の習慣 

人間ですから、「調子の良い日」もあれば「調子の悪い日」もあります。「調子の良い日」には淀みなくスムーズに仕事が片付きます。いつもより多くの仕事がこなせたうえにいつもより早く退社できたりします。

一方、そうではない「調子の悪い日」には仕事は停滞し、メールの返信が遅れ、先送りが頻発し、かけた時間に対して著しく乏しい成果を甘んじて受け入れることになります。

この「調子」という代物、一見すると自分ではコントロールできないもののように思えますが、実は自ら作り出すことができます。いついかなる時でも一定以上のパフォーマンスを発揮するプロフェッショナルがどの世界ににもいる事実を考えれば。

もしそこに、すなわちプロフェッショナルと非プロフェッショナルとの間に境界線があるとしたら、それは「調子はコントロールできる」と信じられるか否かの一線でしょう。


リストレストは必ずしも「キーボード用」である必要はなかった 

今さらながらリストレストのありがたみを実感しました。両手の、特に手首の疲れが大幅に軽減されます。リストレスト、数年前まで使っていたのがいつのまにか使わなくなっており、久々に使ってみて改めて両手に負担をかけていたのだな、と少し反省。今回4種類のリストレストを購入し、21日間使い比べてみました。それぞれの特徴を所感もまじえてご紹介します。