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ひらめきタスクが事態を打開する

By: Eden, Janine and Jim


事態を大きく変容させた行動というのものは、概して「企図されてなかった」ものです。私自身の例を挙げますと、私の人生を一変させたのはこのシゴタノ!の大橋さんです。

その大橋さんとの関係が始まったのは、シゴタノ!にコメントしたからでした。

こういう話に無理矢理再現性をもたせようとする人がけっこういて驚くのですが、こういう話に再現性をもたせることは不可能です。デビューしたければ有名ブログにコメントすること、などというライフハックを打ち出してみたところで、ほとんど詐欺です。そんなことをしたからといって相手からコメントが戻ってくるという保証はいっさいありません。

「だからやみくもにコメントするのではなく、相手にとってもメリットが感じられるような自分になっておくとか、準備をしておくとか、自分を磨いておく」といったライフハックが、これでもかとこじつけられることになります。

そもそも私がコメントした頃、シゴタノ!は必ずしも有名ブログではありませんでしたし、私は大橋さんの名前を知っていたかすらも怪しいものでした。

こういうことを言うと今度は「有名になりそうな無名のブログの著者が興味を持ちそうなことをそれとなく・・・」といった「方法論」が登場しそうですが「偶然やったことを必然的に意図してやったことにするのはムリがある」と言ってしまった方が簡単です。

相手のあるセレンディピティは、意図的に発せられないのです。意図的にやったらそれはセレンディピティではないと思います。

相手がないタスクリストにおいてなら

しかし自分自身の活動範囲内に限るなら、少し違います。どうしても言葉が矛盾しているので好きになれないのですが「計画されたセレンディピティ」は、自分の計画範囲の中で狙ったらいいと思うわけです。

すなわちタスクリストの中に「異分子」をぶち込む。それもできれば「デイリーリスト(今日やること)」の中がいいでしょう。「いつかやりたいこと」の中に入れておいても、放置されるだけです。

いかにも自分のやりそうもないこと、やりたいのかと問われると困るようなことを、タスクリストの「スキマ」に投下するわけです。せっかくの「スキマ」をメールチェックなんかで埋まる前に入れてやってしいまいます。

リストがあることの良さは「異分子」がいかにも違和感を放つことです。行動はそこまではっきり目に見えませんが、言葉にしてみて、そこにリストがあれば、「このリストに、これはない」という項目をわりあい簡単に書き入れることが可能です。

セレンディピティが起こりやすいのは、間隙に異分子が入ってきた場合です。

その間隙をタスクリストの中に作り出し、異分子は新しいタスクというわけです。

ふだん手がけないようなタイミングで、およそ自分がやりそうもないことをやり出したら、何かが起こるかもしれません。何が起こるかは、わかりません。そこまで事前にわかるようでは、セレンディピティとは言えないでしょう。

次の記事と紹介した書籍も参考にしていただけたら幸いです。

『ひらめきはカオスから生まれる』 | シゴタノ!

» ひらめきはカオスから生まれる[Kindle版]