こちらのシゴタノ!で連載なさっているはまさんが2013年に会社で使ってみて良かったモノを7つ紹介します!という記事をあげられていますが、人にとって「スッキリする!」という感覚はことのほか重要なものらしいということを感じさせられました。
結露しないタンブラーといい、28枚閉じられるステイプラーといい、レーザーマウスといい、一般的なものを使っているときのなんとなくイライラさせれるイメージが、これらの製品紹介によってよく伝わってきました。
オフィスデスクの紙が結露でぬれてしまったり、たくさんの書類を綴じようとして綴じられなかったりしたとき、それほど深刻ではないのですが、何とはなしにストレスです。それが「一切ない!」時の快感は、やや不釣り合いに大きいような気がします。
スッキリするために「書き出す」というのは?
私自身も時々話題にする「洗い出し」というGTDでもおなじみのライフハックがあります。
これが人気なのも「スッキリしたい」を満たすという意味ではよくわかります。洗い出しをすればスッキリするとか、スッキリするために洗い出しの時間をとりたい、といった言葉もよく聞きます。
どうして洗い出すとスッキリするのかといった点については、時々テーマとしているのでここではおくとして、洗い出し・書き出しによって「スッキリした!」人は、これが報酬として記憶されるので、おそらく繰り返し洗い出すようになるでしょう。
ただ「書き出したこと」が課題でも何でもないのならともかく、GTDのようなタスク管理のケースでは「洗い出したこと」は「作業」になるので、洗い出してスッキリした「先」を求めたくなるかもしれません。私はここのところでかなり色々悩んできました。
やることを洗い出せばスッキリはするが、それを全部できるわけはなく、いつしか書き出されたものを見ているとまたモヤモヤしてくる、という流れです。
「書き出したあと」はいったんフリーズしておく
洗い出したことが作業で、しかも絶対にやらなければならないことだったり、やり漏らしている仕事であるならば、すぐに取りかかるしかないでしょうが、そうでないなら最近は「洗い出した状態で冷凍保存する」というのもよいのではないかと考え始めました。
以前から「洗い出したタスクをタスクシュートに落とし込むフロー」といった議論はあって、私もよくそうしたことを試行錯誤してきましたが、たいていは「落とし込みたくない」のです。
むやみにタスクシュートに新規タスクを追加すると、残務が増える一方です。しかし書き出さずにおくと、それはそれでモヤモヤします。だったらむしろ、書きだしておいて、それをそのまま保存し、見たくなったらいつでも見返せるようにしておくといった辺りが現実的でしょう。
意外に、時間が経ってから見直してみたら、たいていの問題は「片づいて」いるかもしれませんし、思わず手がけられていい成果が生まれるかもしれません。時間をおくのも大切です。
2014年最初のタスクセラピーは「タスク管理をやってみる!」がテーマです。
ToDoリストとかGTDとかタスクシュートとか色々耳にはするけど、タスク管理って要するに何をやって、どうすればどんな効果が得られるの?
という疑問に丁寧にお答えしていきます。
そのために、特に今回は5名の「コーチ」が「5つのグループ」のそれぞれにわかれ、少数の参加者のために集中レッスンします。
5名のコーチとテーマはそれぞれだいたい次の通りです。
- 海老名久美 手帳・ノートの仕事への活かし方
- 萩のぞみ テンミニッツ仕事術
- 岡野純 洗い出しから始まるタスク管理
- 松崎純一 目標を達成するためのタスク管理
- 中島紳 ストレスフリーな働き方
タスクを管理する方法と狙いは色々あります。
ただ、共通しているのはやりたいことと、やるべきことを明確にした上で、無理のない実行計画を立てることです。
加えて、ストレスから解放されたり、働き方を改善したり、先送りせず約束を果たせるようになれば万全でしょう。