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ある会社員のライフハック仕事術

By: kimba HowardCC BY 2.0


今回は、私のセミナーなどによく参加されるMさんに、Taskchuteを職場でどのように活用されているのか、インタビュー形式で伺ってきたので、その内容をお送りします。

なお、前回のKさんとはもちろん違う方です。

Mさんは、名古屋ライフハック研究会に参加して、大橋さんがゲストでいらっしゃっていたのをきっかけに、シゴタノ!を知ったそうです。その当時職場ではかなり悩んでいたらしく、ライフハックには仕事への悩みから興味を持ったということでした。

佐々木:ぶっちゃけ、ライフハックは仕事の役に立ちましたか?
M  :立ちました
佐々木:どのように?
M  :職場が特殊で、一般的な知識自体が薄くて、いろんな情報をいただけたのでありがたかったです。
佐々木:Googleカレンダーを使うといった?
M  :リマインダーが一番役に立ちました。

これには少々驚きました。現在の職場だからなのかわかりませんが、およそリマインダーのようなものを必要とする職場で、職場の中でそうしたものを伝えるという文化がまったくない、ということもあるようなのです。私はそういうこと自体に驚きました。

リマインダーとなると、これはライフハックというより、職場で必要であれば共有されるのが自然だと思えたのです。ちょうど、出版社で付箋を当たり前のように目にするようにです。

もちろん大橋さんが名古屋ライフハックで、ということですから、単なるリマインダーではなく、それこそライフハックだったのは幸いでした。Mさんは「スティッキーズが一番役に立ってます」と教えてくれ、私はそれでスティッキーズがまだこの世にあるということを知って何か感動したような気持ちになりました。

こういうお話を聞くことによって、青臭く月並みでもありますが、ライフハック(笑)といかにいわれようと、やはり自分なりにライフハックを情報発信していかなければいけないと痛感させられます。

「リマインダーなんて・・・」とお笑いになる人は多いでしょう。そのことに私は腹など立ちませんし、さほど残念だとすら思いません。ただ、世に「リマインダーなんて・・・」と思う人と同数とまでは言わないまでも、それでも相当数の人が「この世にはリマインダーという便利なものがあるのだ」という情報にふれただけでも、かなりの助けになるということはあるようなのです。

最後の方で彼女は「自分なりにGTDのようなことをやっている。何となくやっている」とおっしゃっていました。彼女がGTDをやっている理由について尋ねると「いつまでもなくならないリストに圧倒されつつも、少しわくわくしていた」とのことでした。

私はこの方のことを、若干個人的に知っているからこう言えます。人は、仮にやるべきことが多すぎて圧倒されるような状況にあって、しかもその状況をほとんどカイゼンできなくても、事態を把握しているという感覚を得ることが大事なのです。

多くの人は、こうしたことを取るに足らないことだと思い込みすぎています。非常事態に近い状態をコントロール下において、生産性をガラリと変えられる人も、それこそ一握りはいます。ですが私達の多くはそういう人間ではありません。ライフハックや仕事術によって、いかなる意味でも生産性が変わらなかったとしても、事態を把握していると思えるだけで、心理的にはずっと楽になれます。

そしてある意味では逆説的にも、楽になった心理が仕事能力を高めてくれるのです。


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