日々その日に行った仕事の記録をとり、翌日にこの記録を読み返すようにしています。
思い出に浸るためではなく、一つひとつの作業についてある一つの問いでふるいにかけるためです。
作業中は目の前のことに没頭していますから、なかなかこの問いについてじっくり考えることができませんが、日を改めて、新たな気持ちで、落ち着いて記録を介して向き合うことで、作業中には気づかなかったことが浮かび上がります。
同じ作業を同じ方法でもう一度できるか?
その問いとは、「同じ作業を同じ方法でもう一度できるか?」です。
仕事には例外がつきものですから、すべての作業を計画どおりに進めるのは容易ではありません。この状況に対応するには、例外に注目するのではなく、例内、すなわち計画通りに進められる仕事は確実に計画通りに進められるようにすること、です。
大学受験でも資格試験でも、「確実に取れる問題を決して落とさないこと」が鉄則とされます。
仕事でも同様です。
計画通りに進められる仕事の比率を増やしていくことで、例外への対応余力がアップします。時間の余裕や気持ちの余裕が生まれることで、良好なコンディションで例外に立ち向かうことができるのです。
この時にカギとなるのが「同じ作業を同じ方法でもう一度できるか?」という問いです。
この問いに対して「ノー」としか答えられなかった仕事について、その理由を考え、「イエス」に変えられるように対策を立てて、翌日に実行していく。
具体的には次のようなことです。
- 手順を見直す
- 行う時間帯を変えてみる
- 見積時間を調整する
こうしたふり返りと改善を行うためにも作業記録が欠かせないわけです。
マンガでも解説しています
▼段取りを考えるときは・・・
▼手順をマニュアル化する
▼作業記録に最低限必要な4項目
▼予想以上に時間がかかった作業は・・・
▼作業の種類と並び順に注目する
▼集中するモードを習慣化する
▼自分に最適な時間術を編み出す
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