前回はモレスキンラージの使い方の形式を紹介しました。
今回は内容、つまり「何を書いてきたのか」を紹介します。
基本的に、一度書いて終わり系の内容ではなく、何度も読み返したり、徐々に書き加えることで内容を充実させるような使い方です。
思考整理
ある程度思考の材料が揃ってきて、「~~について少し考えてみよう」と思った時、おもむろにこのノートを取り出し、そこにまとめるようにしています。
メモなどに図を描いていたら、それを切って貼り付けるようなこともします。やはり描き直すのは面倒ですので。
読書メモ
本の内容を抜粋した読書メモ。読んだ本全てというわけではなく、特に「掘り下げたい」と思った本についてだけ、こういうタイプの読書メモを残しています。
言葉を引用するだけではなく、自分なりの言葉で表現を変えてみたり、図解してみると、理解が深まることも。
言葉のコレクト
テーマやジャンルではなく、「人」を軸に言葉を集めたページ。このページは梅棹忠夫氏ですが、それ以外にも何人かのページがあります。
さまざまな著作から言葉を収集し、一つの平面に並べてみると、新しい発見があったりするかもしれません。
企画案インキュベーター
ぼんやりと思いついた企画の卵を書き付けるページ。どう変化するかわからないので、付箋がメインです。
読み返して何か思いついたことがあった場合も、付箋で追記していきます。最終的にはこの見開きには収まらなくなるわけですが、そうなったら別のノートなり、Evernoteの専用ノートブックを作って、より大きく広げていきます。
さいごに
「パラパラと読み返したときに、インスピレーションが得られるようなノートを作ろう」
という目標でこのノートを書き付けてきました。ページ数が多いこともあって、一冊完了するまでにはかなり時間がかかりましたが、今読み返してみると一冊の「本」のようなものが出来上がっています。
こういうノートを作っても年収は上がらないでしょうが、面白い気持ち、楽しい気持ち、などが人生に増えることでしょう。
▼関連エントリー:
シゴタノ! モレスキン・ラージをこんな風に使ってきた・形式編
▼今週の一冊:
池谷裕二さんの「脳本」の新作です。脳科学のさまざまな知見をわかりやすく紹介してくれています。いくつか著者の他の著作と重なる内容もあるのですが、「へぇ~、そうだったんだ」と驚かされる内容もありました。高僧は「集中しよう」と強く念じることなしに、スムーズに瞑想状態に入ることができる、なんて話はいろいろ考えさせられます。なかなか面白い一冊です。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。