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「時間美人」に学ぶ、言葉を変えることから気分を変える方法

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photo credit: Robby Mueller via photopin cc

池田千恵ただいま、池田千恵公式サイト内で「時間美人」というコーナーを連載しています。

池田千恵の日本橋働きウーマンvoice 今月の[時間美人]utakoさん


限られた時間の中、「あれもこれも」を実現しながら、ガツガツさを感じさせずに楽しく過ごしている人を「時間美人」と名付け、彼女たちの時間の使い方について、私が直接インタビュー、執筆を担当しているコーナーです。

タイトルが「時間美人」なので、一見男性には関係ないかも、と思われるかもしれません。

でも実はインタビュー対象が女性というだけの話。仕事や家事で忙しい毎日の中で、段取り力や決断力をどうやって工夫するかのノウハウ満載なので、インタビューする私のほうが勉強させてもらっています。男女の区別なく参考になると思いますので、よろしかったらご覧いただけると嬉しいです。

「時間美人」さんにインタビューしていて感じるのは、発想転換力の高さです。

「お肌しっとりお天気ですね」

発想転換力の高さとは、一見マイナスに捉えてしまいそうな出来事をプラスに捉える力が強いということ。

それも、無理矢理ポジティブに思い込んで我慢するのではなくて、そう考えるほうが自分が楽しいから、心地良いから、自然に発想転換できているイメージです。肩に力が入っていないんですよね。

といっても、いきなり「辛いことを発想転換しろ!」「肩の力を抜け!」といっても難しいですよね。そこで私が今回提案するのは、まずは言葉から変えてみませんか?ということです。

例えば先日、私の仲のいい友人が、雨の日にこういうメールをくれました。

お肌しっとりお天気だね

「今日は雨でユウウツですね」なんていう挨拶より、「お肌しっとりお天気ですね」なんて言われたら、朝から嬉しい気分になりますよね。天気の挨拶は朝いちばんにすることが多い。朝一番でかけられた言葉ひとつで気分がこんなに変わるものか!とびっくりしました。

こういった、ちょっとした言葉の使い方の違いで、発想は大きく変わるものです。小さな、良い言葉の積み重ねが、やがては大きな発想の転換を生み出すのではないかと思うのです。

実際、「時間美人」さんは総じて、いい言葉を使って自分を元気づける力が高いと感じています。

「子育て留学してきました!」

例えばこの前インタビューしたコピーライターの女性は、自分も周囲も楽しくなるよう、普段からユーモアがある言葉を使うように気をつけているそうです。

彼女は大手広告代理店勤務の2児のママ。周囲には今まで2回産休を取って復帰する人は皆無の中、二度目の復職の機会が訪れました。

そこで彼女が気をつけたのは言葉の使い方。

復職の時「1年お休みしました」と周りに挨拶するのではなく、「子育て留学してきました!」と言ったそうです。

確かに、「子育て留学」だったら、子育ての経験を仕事に活かすために1年学んできました、というポジティブな響きがあり、自分も楽しいし、相手も楽しいですよね。

「赤ちゃんマネジメント」

もう一人の「時間美人」さんは情報サービス勤務で1歳児のママ。子育ては楽しいことが大半ですが、一方予想もつかない事態もたくさん起こります。時間がない!どうしようと思ったとき、どうやって工夫をして乗り越えるか考えることを、彼女は「赤ちゃんマネジメント」と呼んで楽しんでいるそうです。

例えば赤ちゃんはカラフルなものが好きだから、キレイな色のタオルを家で使い、それを赤ちゃんの前でひらひらさせながらたたむそうです。赤ちゃんは遊んでくれていると思って喜び、自分は洗濯物をたためて嬉しい。

こうした工夫は仕事での工夫と一緒だと彼女は言います。時間がないとき、どうやって工夫をするかを「赤ちゃんマネジメント」の視点から考え、実行して成功すると達成感があって楽しいそうです。

「モヤ様が降りてきた!」

私の例を言うと、こまごまとしたことで仕事が中断されてイライラしそうになったとき、「モヤ様が降りてきた!」と思うようにしています。

モヤ様=頭のモヤモヤ。「あーイライラしてきた!」というと本当にイライラしてきますが、「モヤ様が降りてきた!」と思うと、なんとなくイライラした自分を客観視でき、落ち着きを取り戻すことができます。

悲しい時は、笑顔を無理矢理作ったり、無理に背筋をのばすとつられて元気になるという話を聞いたことがある方は多いと思います。言葉にも、そんな力があります。

これも、前回のセルフチューニングの話と同じ原理です。自分の心をいかに良い状態に持って行くか。その手段をどのくらいたくさん持っているかで、世の中の見え方が変わってきます。

▼参考記事:
» セルフチューニングで心を良い状態に保つための、朝の小さな習慣5選 

まずは言葉から変えてみませんか?かんたんで、すぐに気持ちがぱあっと明るくなりますよ!

▼編集後記:
池田千恵



毎年開催している趣味イベントで、いつのまにか5月9日のWikipediaにも載ってしまっていた
「5月9日はゴクゴク(5959)の日」。今年も開催します!

5月9日はゴクゴクの日

※ゴクゴクの日とは、2005年に私が制定した記念日で、日本記念日協会認定です。初夏の風が気持ちよくなる5月9日に水環境に感謝しながら皆で楽しくビールなどをゴクゴク飲む日です。

2012年は、ゴクゴクの日プレミアム。いつものワイワイ盛り上がる感じではなく、着席形式、少人数でゆっくりコース料理を味わいながらゴクゴクするイベントにします。

2012年5月9日水曜日開催。平日なので5時9分乾杯ではなく、19時スタートの予定です。詳しくは「5月9日はゴクゴクの日」公式サイトをご覧いただけると幸いです。


▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。