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『朝活手帳2011』に盛り込んだ、「あえて型にはめる」ことにより創造性を発揮する技術

池田千恵
11月から書き込める『朝活手帳2011』。いよいよ始動しました! お陰様で、メール、ツイッター、facebookなどでたくさんの反響を頂いています。どうもありがとうございます!

ツイッターのハッシュタグ #asatecho では、在庫がある書店情報や、利用の方それぞれの使い方の工夫などがぞくぞくと集まっています。facebookにもファンページがありますので、どうぞご活用くださいね。

今回、朝活手帳のウィークリーページでは私の本業、「図解」で培ったスキルをふんだんに盛り込みました。

日経 WOMAN (ウーマン) 2010年 07月号 [雑誌]私は図解化コンサルタントとして、「伝わる」「通る」資料作成支援の他、個人の方に向けてテンプレートの図に文字を入れ込むことによる目標達成支援をしています(日経WOMAN 2010年7月号では、「ダラダラさん(=ついダラダラしてしまって無駄な時間を過ごしてしまう人)」「ツメツメさん(=つい予定を詰め込みすぎてしまって息切れしてしまう人)」の時間管理を図を使って解決する紙上カウンセリングもつとめました)。このスキルを、今回朝活手帳にも活用したのです。

例えば、スキルの一つが、「あえて型にはめる」というもの。

一般に、型にはめるという言葉はあまりいい意味で使われません。面白みがないとか、創造性がないというイメージがあるからでしょう。

しかし、考えがまとまらないうちは、あえて型にはめないと、思考があちこちに飛んでしまって収集がつかないことがあるのです。

私は昔料理研究家を目指していて、ケーキを焼いていたり、パンを作って教室を開いたりしていたので気付いたのですが、ケーキの土台となる生地と思考は似ているなーと思います。

そのままでは不安定な生地。きちんと型に入れてから焼かないと、広がってしまい不格好な上、あのふわふわ感が消えてゴワゴワして美味しくないものができてしまいます。不安定な生地を型に入れて、焼成し、しっかりと固めることにより、はじめて売り物になる。思考もケーキの生地と同じようなもので、固まっていないうちはあえて型にはめる必要があるのです。



あえて型にはめてみると、面白いことが起こります。いままで堂々巡りで解決できなかった問題が、具体的な解決方法として見えてくるのです。

例えば、「あれもしないと」「これもしないと」と気になることが頭にあるせいで、頭の中のメモリがそれで埋まってしまい、生産性が高い仕事ができなくなる問題。私はこれを「頭のモヤ様問題」と呼んでいます(関連記事:いつもあわててしまう人のための、早朝「モヤモヤ」整理術)。

『朝活手帳2011』では、ウィークリーぺージの最初に「モヤ様リスト」を作り、そこに頭にあるモヤモヤを吐き出せるようにしました。

「モヤ様リスト」に、例えば月曜の朝モヤモヤを記入する、と決めておけば、「どうしよう」と迷うよりも先に、「この空欄を埋めよう」という思考に変わるので、考えすぎて動けない、ということがなくなります。



このように、何もないまっさらな状態で考えるよりも、まずある程度「型」にはめ込むことにより、どんどん記入できるようになって勢いがつき、創造的な思考に自分の頭を向けることができるようになるのです。



▼編集後記:
池田千恵
「朝活手帳2011」をより楽しく、効果的に使っていただくための、実践ワークショップ&使い方シェアの会を開催いたします!

時間管理に対する考え方についてのお話もしますので、朝活手帳、持っている方も持っていない方も参加できる会です(会場で手帳も販売します。数は限られているのでご了承ください)。11月19日、23日、28日の3回に分け、同内容で1時間半です。詳細はこちらよりよろしくお願いいたします!

 
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。