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最近「セルフチューニング」に興味があります。
楽器を天候や周囲の環境によりその都度チューニングするように、自らを良い音を奏でる楽器と捉え、日々より良いパフォーマンスが出せるような状態に少しずつ調整していくことを指す造語です。(勝手にそういう意味で使うと決めました)
私は周囲から、「どうしてそんなに前向きに物事を捉えられるんですか」「どうしたら、そんなに打たれ強くなれるんですか」とか「根性ありますね」などと言われることが多いのですが、本来の私は別に超ボジティブシンキングでも、強靭な精神の持ち主でもありません。むしろ、心配性なほうだと思います。落ち込むこともたくさんありますし、反省することもしょっちゅうです。
どうして自分ではそんな感覚がないのに、元気だとか、前向きだとか言われるのかな、と考えてみると、何となく思い当たることが。
そのひとつが、朝のセルフチューニングです。
周囲の誰かに元気づけてもらうことももちろんありますが、自分で自分を元気づけ、心を良い状態に保つために行っている朝の小さい習慣をたくさん持っています。ひとつひとつはちょっとしたことですが、複数組み合わせることで大きな力を発揮します。
中には、一見なんとなく気分を良くするための「おまじない」に見えるものもありますが、私は「おまじない」ではなく、気分を安定するためのスキルのひとつだと思っています。
なぜならば、「これをすれば、自分の状態はこう良くなる」というのが確実に分かっており、意図的にその状態に持って行けるように意識しているからです。
今回は、以前「シゴタノ!」で記事にしたものも含めて、実際に心がけているセルフチューニング関連の習慣をピックアップして紹介いたします。
1. 太陽の光をチャージする
朝陽を受けられる場所に立ち、めをつむり、自分の体が、あたかも太陽電池になったかのように太陽エネルギーをチャージします。これだけで元気が充電される気がして、朝から元気いっぱい動けるようになります。
▼過去記事:
» 早起きして朝陽を浴びるだけ!前向きになれる「太陽電池エネルギーチャージ」
2. お気に入りの服を着る(お気に入りの服しか着ない)
ウェディングドレスデザイナーの西村有紀子さんにBefore9プロジェクトの講座に登壇いただいた時、「勝負服以外は捨てる」と教えられてから、自分が気に入った洋服だけを着るようになりました。(まだ家で着る用のTシャツとかは捨てきれていないですが…) 気に入った服に袖を通すと、背筋がピン、と張り、気合が入りますし、一日を気分良く過ごすことができます。
3.大量アウトプットを、朝の自分に課す
「鉄は熱いうちに」作戦。朝の始業までの時間で、バカだと思われそうなアイディアでもいいからとことん出し切る訓練をする。朝なら、行動までのタイムラグが少ないので夜考えるより行動力もついてきます。
▼過去記事:
» 時間を区切り、大量にアウトプットすることで企画力を磨く
4. 自分の勝ち/負けパターン分析
何かやらかしてしまって落ち込みそうになったら、とりあえず寝てしまって早朝にそのパターンを分析します。これは逃げでなく「戦略的先送り」。朝、冷静に客観的に見られる状態になってから、自分のパターンを書き出して分析すると、感情だけに流されずに解決策が見えてきます。
▼過去記事:
» 自分の勝ちパターン/負けパターンを知る! 朝の思考癖分析法
5. 早朝ひとりプレゼン
余裕な自分を作るため、資料を客観的に見直すために朝を活用し、プレゼンリハーサルをするようにしています。スライドの微修正やパワポの切り替えタイミングなどを落ち着いてチェックすることができます。
▼過去記事:
» 心を落ち着かせるための「早朝ひとりプレゼン」のすすめ
自分の心の状態によって仕事への取り組み方、パフォーマンスの出し方、相手への接し方が決まって来ます。セルフチューニングによって心が日々、より良い状態に調整されると、自然とアイディアも浮かぶようになるし、仕事もはかどるようになると実感しています。
これらを、朝全部やるのは大変ですが、組み合わせてちょっとずつ試してみるだけでもだいぶ1日の使い方が変わるのではないかと思います。明日からでもすぐにできるものもありますので、試して頂けると嬉しいです!
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本日、3月24日(土) 午後11時55分~ NHK Eテレ「めざせ!会社の星」に出演します。
6月に放送されたものが、好評につきアンコール放送となりました。朝/夜の時間管理術について、時間管理の専門家としてコメントしています。
また、日経ビジネスアソシエ2012年3月号より、「伝わる図解術」というシリーズ連載をスタートしています。主にグラフに焦点をあて、分かりやすいグラフの使い分けのコツを6回かけてお伝えしています。良かったら読んでみてくださいね。
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。