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読書中の赤ペンの使用事例

倉下忠憲
先週のエントリーで、読書の際は「気になった箇所に再アクセス」できるようにしておくのが重要と書きました。私はこのための手段として赤ペンを常用しています。いまでは、ペンなしで読書をするのが落ち着かないほど「訓練」されている状態です。

今回は、読書中にどんな感じで赤ペンを使っているのかを簡単に紹介してみます。

扉ページ

一冊の本を読み終えたら、その日付と本全体の印象を扉ページに書きます。これは読み終えた直後に記入します。また、書評を書く際に押さえておきたいポイントなどがあれば、ついでに書いておきます。
※字が汚いのは仕様です。

扉

ちなみに、ここでは“「本」という形”を意味する言葉が書かれていますが、おそらく私以外には解読不可能でしょう。これは、常に流動的なリアルタイムウェブが、固定化される本という文脈の中に置かれることの意味、みたいな事の覚え書きです。これぐらい短いフレーズでも、自分の中のイメージは簡単に解凍できます。逆に短いフレーズでも書いておかないと、きっとその印象は忘れ去られてしまいます。

傍線

読書中一番多いのが、文章に傍線を引くこと。本の中でのキーワードや固有名詞などにささっと線を引きます。線を引いた部分を見返せば、その本がだいたい何を言っているかが分かればベストです。

傍線

初めての分野に関する本を読む場合は、これがかなり多くなり、関連書籍を読み進めて行くうちに、徐々に線を引く回数は減ってきます。単純にこれだけでも、自分の理解度が可視化できるというメリットがあります。

また、文章の塊が重要そうならば、簡略化して頭に括弧を入れておきます。3行とか4行の場合は、こっちのほうが手っ取り早いですね。

上かぎ

書き込み

単に重要そうと思っただけではなく、関連して思いついたアイデアなどもページの余白に書き込みます。書評を書く場合や、その他のコンテンツを起こすときは、その本の重要な部分よりも、こういった関連して出てきたアイデアの方が核になる場合が多いです。

余白メモ

また、本の中で紹介されているアクションをやってみようと思った場合も、「〜〜をする」などと書き込んで、後で実際に行動を起こすための手がかりを残して置きます。

また、本の内容とはまったく関係していないアイデアも空白をメモ用紙代わりに使って書き込みます。すくなくとも本の中に書いておけば、散逸する恐れはありません。

余白メモ2

どちらのタイプの書き込みにせよ、後で読書メモを作成する際にピックアップします。

要チェック

重要そうなんだけども、その時はまだうまく整理できないという時は、星印を付けています。道路が建設中で、うまく思考がつながっていない、でもあとで考えてみたい、という場合に手早く星マークを付けて次に進みます。

スター

読書メモを作る場合に、この星マークから「〜〜とはなんだろうか?」「〜〜が意味するところは?」といった疑問を立ち上げて、別の場所にピックアップします。こういった疑問は、新しいコンテンツの切り口になり得るので非常によい材料です。

さいごに

こうして書き込んだものを元にして、メディアマーカーに情報を登録したり、書評を書いたり、読書メモを作成したり、自分なりのアイデアを拾い上げたりしています。

このように「再アクセスできる環境」を作っておかなければ、毎回本を一から読み返したり、せっかく思いついたアイデアを失いかねません。それは非常に「もったいない」行為です。当然線を引いたらそれでお終いというわけではなく、後から見返して活用することが重要です。

実際に本を読む、手を動かして線を引く、後から見返す、といった一連の流れを行えば、必然的に同じ情報に何度も触れることになります。本当に重要なことは、そのようにして頭に染みこませていく必要があるのではないでしょうか。

▼関連っぽい書籍:


上の写真に出てきた本です。

リアルタイムウェブは今までのウェブとは何が違うのか。技術的な背景からユーザーを取り巻く環境の変化まで。情報発信だけではなく、情報流通の仕組みを変えつつあるソーシャルメディアについて興味があるかたは是非。


羽生善治の勝負観・人生観を垣間見れる一冊。リスクの取り方についてなどは、ビジネスの参考書としても示唆ある一冊です。

「人生の幸福度を大きく向上させるには、思考を管理する技術を学ぶしかない」の言葉通り、物の考え方を変えてくれる一冊です。単に読むだけではなく、気づきのヒントを参考に自分で考えてみるのがよいかもしれません。

▼関連エントリー:

学びのための読書時に気をつけたいこと 

▼編集後記:
倉下忠憲
 二冊目の自著『Evernote「超」知的生産術』ですが、3月30日に出版記念セミナーを東京で実施することになりました。

細かい情報はぼちぼち書いていきます。とりあえずのご連絡。


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。