長年の間に、以下の質問の答えが常に「はい」であることを悟った。これで、問題が持ち上がるたびに決断を下そうとして頭を無駄にせずに済む。
- 作業中のファイルを今保存したほうがよいか?
- オーガナイザを(ここに置いていくよりも)持っていったほうがよいか?
- これを作業リストに追加すべきか?
- この約束に応じる前にスケジュールをチェックすべきか?
- この予定を日程表に書くべきか?
- 残業に応じる前に、仕事のあとに予定があるか確認すべきか?
- (中略)
- (ぎりぎりまで先延ばしせずに)今車のガソリンを入れるべきか?
- この小さな仕事や雑用を(ぐずぐず先延ばしして、誰も気付かないこと、あるいはその仕事が緊急事態に発展しないことを期待するのではなく)今済ませるべきか?
これらの質問に対する答えはすべて「はい」である。
このリストは、質問について考え、2つの選択肢のどちらが得であるかを比較検討し、考え抜いたすえに誤った決断を下した10年あまりの(大小さまざまな)苦労のすえに作り上げられたものだ。
著者は賢明であろうとした。考えるのはやめよう! 答えは「はい」だ、ということに気付くまでに、ずいぶん時間がかかった。
問題を検討してはならない。決断を下すために頭を悩ませてはならない。今回だけは状況が違うと決め付けてはならない。自問自答しなければならないとしたら、
答えは「はい」である。(p.42)
- やめる:質問の答えを毎回一から考える
- 始める:答えが常に「はい」である質問のストックを増やす