大橋 悦夫 あなたと同僚のSA（シスアド）が、来年に予定されている20個の重大プロジェクトについて意見を交換しているとしましょう。ただし、予算と人員が限られているので、達成できるのは一部のプロジェクトだけです。どのプロジェクトを選択すべきでしょうか。
一般に、「最も効果が高いもの」を基準にプロジェクトを選択すると、よい結果が得られるようです。
簡単なプロジェクトを選んで、それらを先に行いたくなります。プロジェクトを実行する方法はわかっているし、特に議論の対象にもなっていないので、少なくともあなたの考えでは、プロジェクトは完了するでしょう。
楽しいプロジェクト、政治的に安全なプロジェクト、または過去のプロジェクトから次の手順が明らかであるプロジェクトを選んでしまいがちです。
これらの誘惑を無視し、組織の目標に最もプラスに働くプロジェクトを見つけてください。率直に言って、中身のないプロジェクトをいくつも実行するくらいなら、大きなプラス効果をもたらす大規模なプロジェクトを1つ実行してください。実際に何度も見てきたことです。チーム全体が1つの目標に向かって努力するほうが、全員がばらばらのプロジェクトに従事するよりも効果的です。なぜなら、力を合わせれば作業がはかどるからです。（p.126）
- やめる：中身のないプロジェクトをたくさん実行する
- 始める：大きなプラス効果をもたらす大規模なプロジェクトを1つ実行する
