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役割の役割

By: JD HancockCC BY 2.0


世の中には凹凸があるので、ある一人の人がすべての面で秀でるということはあまりない。

一人ひとりに、ぴたっ、とはまる役割があり、その役割は必要な人を引き寄せる。

人をして「うまく説明できないが、とにかく気になる、好きである」という気持ちを持たせる。

このような役割の持つマッチメイク機能を第三者視点で行うこともまた役割の1つである。自分で自分の役割を見つけるのがクリエイターなら、人の役割を見つけるのがプロデューサーである。

クリエイターやプロデューサーそれ自体も役割であり、この2つの役割は一人の人間の中に共存できる。むしろ共存していることが望ましい。

inspired by:

井深氏が経営していた会社は、すでに述べたように日本測定器といった。長野県の工場では、1500人の従業員が磁気探知装置の制御に使う小さな部品を作っていた。

井深氏は、1000サイクルの音叉を使ってこの部品のチェックをする仕事に、音感のすぐれた音楽学校の学生を雇うという実に奇抜なことをやっていた。私は彼のこの思考の新鮮さと独創性に非常な感銘を受け、ぜひこの人と一緒に仕事をしたいと思うようになった。(p.91)


» MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)