雨が降っていると、一部の予定を組み替えざるを得なくなる。
実行に対する負荷がアップする。例えば、ランニングは晴れていれば何の問題もなくできるのだということに、雨の日の朝を迎えた時に初めて気づく。
雨の日があることでランニングの習慣が試される、とも言える。雨の日を何らかの形で乗り越えることができれば、晴れの日のランはいっそう確実にできるようになる。
やり続けることは、こうした例外との出遭いを増やすということであり、やり続ける力を磨くための手段そのものでもある。
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私たちはゴールに至るまでの通過点の中で、多くのことを学びます。もっと言えば通過点の中でしか学べないとも言えます。
例えば「起業しよう」と思えば、その瞬間に無数の考えるべきことが思い浮かぶでしょう。「何のために」「誰のために」「何を生業とするのか」「家族はどうするのか」「うまくいかなかったらどうするのか」「何を捨てるのか」「何を新たに始めるのか」などなど、それまでの人生では考えることのなかった課題を突きつけられることになるでしょう。
起業ほどのスケールでなくとも、例えば「今月中に体重を5kg減らす」というゴールを設定したのであれば、起業する時と同じように、今まで当たり前のようにやってきたこと(間食やおかわりなど)を止めなければならなくなったり、逆に今まではしなくてもよかったこと(エレベータの代わりに階段を使うなど)を新たに始める必要性に気づくはずです。
起業にしてもダイエットにしても、その「行き着く先」を考えた瞬間に、受けたことのない大量の「注文」が一気に押し寄せるのですから、それだけでイヤになってしまうのは大いに頷けるところです。
でも、その「壁」を何とか乗り越えて、一歩踏み出し、ゴールに向かって歩き出すことができれば、その道すがら多くのことを学べるでしょう。なぜなら、それまでに考えたことも、やったこともないようなことに次々と挑戦することになるからです。(p.26)