本人は気づかないが、いつも拡大鏡を持ち歩いて、人の欠点ばかりのぞき回っている者がいる。
─ジョン・ワナメーカー(米 実業家)
どんな人であれ、取り外すことができない色眼鏡を通してしか世界を見ることができない、とよく言われる。よくよく気をつけないと、誤解多き人生になりかねない。
これを防ぐための手段は定期的に自分のメタ認知をチェックすること。
以下、『大人のための勉強法』より。
ここでメタ認知ができる人であれば、どうも今の立場に自分の認知が左右されているようだとか、これまでの知識にとらわれすぎているとか、感情に振り回された判断をしているのかもしれないという可能性も検討できる。これによって推論の誤りを矯正できるわけだ。
たとえば、知識が多すぎて邪魔になるというケースにしても、メタ認知が有効にできる人であれば、自分のもっている知識が使えるものかというモニターを常に行えるし、自分のもつたくさんの知識の中での優先順位をつけたりもできるだろう。