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危機感が人を動かし、安心感が人を支える

つまり、重要なことは、ストレスを解消するかどうかではなく、解消する方法を持っているかどうかです。そして、それ以上に重要なことは、「別にストレスを感じていてもいいんだ」と考えることだと思います。ストレスをあまりに怖がりすぎると、実際にストレスを受けたときに、必要以上に反応してしまいます。

それよりも、「ストレスはどうせ避けられないものであって、ストレスを受けても、私はいつでも解消できるのだ」と信じていることが肝心なのです。

『脳はなにかと言い訳する』


スケジュールを作っても、すべてがその通りに行くことはまれで、たいていは変更を余儀なくされる。完璧なスケジュールを作ると、作っただけで安心してしまう、ことに加えて、それが変更された時に受けるストレスが大きくなる。かと言って、スケジュールをまったく作らなければ方向感を失ってしまう。

そこで、スケジュールには変更可能な余地を残しておく。実際に変更が発生しても、「この予定は明日に延期して代わりにそれをやろう」という形でストレス少なめに対応できる。

学生がカンニングペーパーを作ったり、スパイが「プランB」を用意するのは、それがあれば万一の事態に対処できるという安心感を得るためと考えられる。実際にそれを“発動”することにならなくても、準備をするだけでそれなりの効果が得られるということになる。

» 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?