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猛変化

たとえば、ショッピングで気に入った服が2つあったとする。高価なので、どちらか一方しか買えなかったとき、後で「あのときの選択は正しかったのだ」とばかり、自分を正当化する理由を探し始める。その服の好きな点を探したり、あるいは買わなかった服の欠点を挙げたりなどして納得する。

とりわけ、結婚や高額商談など重要な選択をした後に、人はもっともらしい“言い訳”を探して「後悔していないと思いたがる傾向が強い。熟達な営業マンはこうした客の心理をうまく利用しているという。

『脳はなにかと言い訳する』


これは、変化盲と呼ばれる現象で、文字通り「変化に気づかない」こと。「変わるはずがない」と思い込んでいるものについては、それが実際に変化しても、それを感知できなくなってしまうという。

変わりっこない、と諦めていることこそ変える価値がある。否、実際に変わっていたとしても、それに気づけないだけという可能性もある。

自分の中で、自信を持って「変わらないッ!」と思っているものこそ疑うべきかも知れない。例えば、自分の能力の限界や性格や可能性。あるいは、他人の中のあれとかこれとか。

» 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?