TC2 008:節内ソートでスケジュールの骨格を決める

By: bigbirdzCC BY 2.0


ちょっと紹介が遅くなりましたが、今回紹介する「節内ソート」がついたことで「TaskChute2」は「1」と決定的に異なるツールに進化しています。

具体的なメリットとして、大きめのプロジェクトを推進する習慣や、予定管理、取りかかりがたいタスクに取りかかるためのモチベーション維持などに、大きな力を発揮します。

TaskChuteというツールが一般的なタスク管理ツールと若干異なってユニークなのが「節内ソート」のような機能によって「プロジェクトの推進」「予定管理」「モチベーションの維持」など、相互にあまり関係なさそうな分野への解決法を一挙に提供してしまうところです。

上記の3点はいずれも「1」のころのTaskChuteの欠点としてよく指摘されてきました。「2」はその欠点を非常によく補強する作りになっています。ただそれが一般的なイメージとやや異なるのでわかりにくいかもしれません。

プロジェクト推進の習慣づくりに「節内ソート」

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節内ソートとは、上図の赤枠内の4桁の数字によって指定します。見た目も地味で、これがいったい何であるのかすらよくわからないかもしれません。

節内ソートは翌日以後のタスクの並べ方を指示しているのです。もちろんタスクは「セクション」優先でまず並べられます。セクションは4時から6時、10時から12時などの時間帯をアルファベットで示します。

しかし2時間ないしは3時間といった時間帯の中でもさらにタスクの並びを細かく決めておく必要も出てきます。それをTaskChute「1」ではナンバリングによってのみ決めていました。「2」でも「当日分」については同じですが、「翌日以後分」については「節内ソート」という4桁の数字によって決めるのです。

なぜそんなことをするのかというと、タスク同士の順番を毎日同じように並ばせるためです。少なくともいくつかのタスク同士は相互に前後依存関係があります。例えば「食事」の後に「歯を磨く」などです。これらは単に前後依存関係にあるだけではなく、「直後が望ましい」といった関係にもあるでしょう。

「節内ソート」はある程度「時刻」を意味しています。例えば私は「朝食」の「節内ソート」を「0930」としています。必ず9時30分に朝食をとるわけではありませんが、次の「10時スカイプ」よりは前で、しかもいつでも「10時スカイプ」直前なので「朝食」を「0930」とし、スカイプを「1000」とするのは合理的なのです。

特に真新しくて重要なプロジェクトは「早朝」に、それもできれば朝起きて真っ先に手がけないとなかなか進みません。プロジェクト推進の習慣を得るために私は節内ソートを「0400」とします。これが「ファーストタスク」を意味します。

節内ソートで決めた数字は単にタスク同士の前後関係を意味する場合がほとんどですが、「0400」や「1200」などは特別な意味を持ちます。それらは「いつでも真っ先に」「いつでもお昼に」などの象徴なのです。

そういう象徴的意味を私自身が忘れてしまっても、TaskChute2が何度も何度も呈示してくれます。重要な新しいプロジェクトはリストの一番上にいつも現れ、その日一日の「終了予定」が異常に遅くならないなら、黙って重要なタスクに手がければいい。

それをTaskChute2が毎朝教えてくれるわけです。

予定の管理に「節内ソート」

以上より「開始時刻の決まっている予定」の管理に節内ソートが使えることは明らかでしょう。もちろんこれはTaskChuteですからアラームを鳴らしてくれるわけでもなく「予定」の前にタスクを詰め込みすぎて予定開始時までには終わらないということも起こりえます。

つまり節内ソートが決めるのは時刻ではなく順番である点には注意するべきですが、「1」の時とは異なり「開始時刻」を明示させることができるようになったわけです。

節内ソートの数字をよく見れば、「1000」と「1200」の間に「0450」など異常な数字が挟まっているのがそのうち目についてくるはずです。本来早朝にやろうとしていることがそんなところに来ているのは「今日だけの措置」なのか「いつも先送り」になっているのか、よく考えながら行動を調整していきましょう。

モチベーションの維持に「節内ソート」

私は最近このシゴタノ!などの連載記事を書く直前にjMatsuzakiさんのブログ記事を一本読むようにしています。

jMatsuzakiさんのブログは急に人気が出てきました。古典パロディのような文体が軽妙で、連載記事を書くというそれなりにやる気を要する行動の直前にはいいカンフル剤になってくれるのです。人気の秘密も垣間見られるような気がしますし、テンポよく書こうという気持ちの後押しになるのです。

しかしAというタスクとBというタスクを「いつでもセットで連動させる」という機能は意外に重視されていません。それはプロジェクトでくくればいいと思われるかもしれませんが、jMatsuzakiさんのブログを読むこととシゴタノ!を書くことは同じプロジェクトではありません。

そもそも同じプロジェクトにしておいたところで、タスクが自動的に連続して並ぶわけではありません。タスクを自動的に連続させることによって、後続のタスクに取りかかる気持ちを高めるというようなことは、タスクリストには本来あっていい機能です。

TaskChute2ならこの期待にある程度応えてくれます。jMatsuzakiさんのブログを読むというタスクと、シゴタノ!を書くというタスクを同じセクションにセットしておき、節内ソートをそれぞれ「0659」「0700」とでもすればいいのです。

そうすれば毎週両方のタスクは連動して現れ、しかも前後もキチッと決まっていることになります。なぜそんな風にしたのかは考えず、朝が来たらjMatsuzakiさんのブログを読み、その気になったところでシゴタノ!を書けばいい。そうすれば今あなたがお読みになったような連載記事が一本書き上がるというわけです。


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▼編集後記:
佐々木正悟

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先日おかげさまで文庫本が「第8刷」されたとのお知らせをいただきました。シゴタノ!の読者さんにはいつもお世話になり通しで、感謝の言葉もありません。

「タスク管理と先送り」というのは私にとっては「飽きてしまう心理」と並んで一番注目してきたテーマです。このテーマに関心を抱いている人が実は意外と多くいたというのも嬉しい驚きです。

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