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新しくPythonを学び始めて思い出したこと



大橋悦夫20年以上前のSIerな会社員時代、社内で誰もが認める高い技術力を誇る先輩がいた(仮にMさんと呼ぶ)。

今ならフルスタックエンジニアと呼ばれるであろうMさんは、新しいプログラミング言語を分厚いマニュアル本を数冊読むだけで1週間もあれば身につけてしまう。

入社して早々に10歳ほど年上のMさんに憧れを持ち、彼の所属する技術研究部門(技研)への配属を望みつつ、日々仕事に打ち込んでいた。

技術的な相談に乗ってもらうことも多く、何を質問しても的確な答えが返ってきて「この人はどこに行っても食っていける人だろうな」と感服するばかり。

結局4年間の在職中に「技研」に配属されることは叶わなかったものの、むしろ叶わなかったからこそ「いつか配属されたい」という目標を持ち続けることができ、プログラミングに夢中になれた。

たまたま触れる時間の長かったExcelとAccessのVBAについては社内研修の講師ができるくらいには習熟でき、さらに独立後はVBAのシステム開発を仕事として請け負うこともできた。

Mさんが新しい言語を素早く身につけられる秘密は「その言語の独特な部分」すなわち既知の言語にはない「差分」を学ぶだけで済むところにある。

「差分」だけで済ませられるということは、そのベースとなる「本分」すなわち基本的な知識が揺るぎない地盤として積み上がっているから。

ちょうど今日、以下の本でPythonを学び始めたとき、VBAの知識が少なからず理解の助けになってくれることを改めて実感できた(この本の構成の巧さも大きい)。



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