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「記憶」も「記録」もどっちも最大活用する



佐々木正悟 ながらくライフハックでは、

  • 記憶力に頼らない

と言ってきました。

これにはもちろん一理あります。

記憶力は、やっぱりいいかげんなものだからです。

いざ記憶に頼って仕事を再開しようとすると、何をしていいのかさっぱり思い出せなくなることがあります。

記憶力に頼っていたら、そもそもミーティングをすっぽかした、ということも起こります。

だから手帳や、Evernoteや、タスクリストや、アウトラインというものが登場したのです。

シゴタノ!読者にはおなじみの「レシピ」は、ひとつの究極形態でしょう。

  • レシピを見れば、仕事の手順がすべて書かれている
  • 安心して、高速に仕事を進めていくことができる

私もこのやり方を支持してずっとやってきました。

これでうまくいく人が、やり方を変える必要はまったくありません

けれども私はここで少しだけちがうことを述べるつもりです。

記録の他に、記憶力も最大活用しよう、ということをです。

記憶力が強くなる → 仕事へのモチベーションが高くなる

そもそもレシピがあったとしても、やっぱり記憶力は必要です。

レシピがあるということを思い出す必要がありますし、レシピを書いたのは自分だということがわかっていなければなりませんし、レシピを読んで理解できなければ意味がありません。

理解には記憶力が欠かせません。

もしも重度の記憶障害にかかって、本当に記憶力を活用できなくなっているのであれば、レシピがあることを思い出せず、レシピを読んでもそれを書いたのは他人のように感じられ、レシピの指示の意味が理解できなくなるでしょう。

私が述べていることは極端ではあります。

しかし、記録があっても記憶力を活用していることに違いはないのです。

私はいまではそれほど詳細にレシピを書いておきませんし、記録もそれほど詳細に残してはおかなくなっています。

ある意味では、シゴタノ!のやり方を自分なりに突き詰める以前のやり方に戻っているということです。

けれど、以前とは大きく違っているところもあります。

以前、私は、レシピがないことについて、いろいろと悩んでいました。

なにをしていいかを思い出すのに精神力を消耗しているようで悩んでいたし、グズグズとモニタの前で時間を費やすことに腹を立てていたし、やり忘れが発生することを恥ずかしく思ってもいました。

いまは、何をしていいかを思い出せなくても悩まなくなりました。

モニタの前で時間をいくら使っても気にしなくなりました

やり忘れが発生したなどとは、決して思わないようにしています。

その代わりに記憶力が強くなっているような感じがします。

それは同時に、仕事へのモチベーションが高くなっているということも、意味しています。

手順があっても実行できるとは限らない

たんに、やるべきことを忘れなくなったというだけではなく、仕事をしたいという気持ちや動機、当初の方針のようなものも以前よりハッキリと思い起こせます

意欲や集中力は、動機づけを思い出すことにも左右されます。

やるべきことを思い出せても、なぜそれをしようとしているのかという動機や、それをやりたいという気持ちをまったく思い出せないと、過剰な意志力を求めることになって、けっきょくよけいな時間がかかるものです。

ある日のあるとき、思いたってブログを書きはじめたものの、翌週も同じように書きたいと思うかどうかはわからないものです。

ブログを書く手順が記録に残っていれば、たしかに書きはじめやすいかもしれません。

しかし、なぜ書こうとしたのかを思い出せなければ、手順だけがあっても書こうとしないかもしれません。

仮に「所信表明が記録に残っていた」としても、それを読んで最初の情熱を思い出せるとは限りません。

気持ちを思い出せるということもまた、記憶力を活用するということです。

▼編集後記:
佐々木正悟



 
私は「グッドバイブス」に出会うまで、実に45年以上にわたって、極端なまでに「肉体重視」の人間でした。
 
子供のころから病弱だったこともあって、体には人一倍、気を使って生きてきたのです。
 
さらに、そもそもとても理屈っぽく、「教育者のいうこと」をよく聞く性質だったこともあって、「この世にはモノしかないし、私は肉体そのものである」と確信をもとうとしてきたからでもあります。
 
「心身二元論」は「敵」でした(笑)。
 
私は、「唯物一元論」を絶対視しようとしていたのです。そんな言葉はありませんが。
 
それで合理的に説明できることが多くあるにも関わらず、私自身はちっとも幸せになれなかったというのが、最大の問題ではありました。
 
「肉体」にこんなに手をかけてやっているにも関わらず、お金もぜんぶ肉体の欲望のために注ぎ込んでやっていて、温泉や整体にひんぱんにかよって、体にいいものばっかり口に入れ、十二分な睡眠と運動をし、保湿剤を丹念に塗ってやっているにも関わらず、肩も腰もすぐに痛むし、肌はすぐに赤くなって爛れるし、仕事をしていれば疲れてすぐに眠くなるし、季節の変わり目ごとに下痢をする!
 
非常に逆説的ではありますが、私は「肉体以外の何ものでもない肉体のために奉仕活動」しているのに、1日のうちに何度も「こんな肉体はもう死んでしまえ!」と、激怒していたものです。
 
「唯物一元論」を「信じて」いるけれど、はっきりいって、「唯物一元論」の為に生きていたいとはもう思わない。
 
というわけで、いいかげんいやになったということもあり、温泉に行くのも整体に行くのもやめました。
 
好きなモノを適当に食べるようにして、運動もやめました。
 
睡眠時間も計らなくなりました。
保湿剤も塗ったり塗らなかったりです。
私にはどうも極端なところがあります。
 
その結果、肌は健康になって、肩も腰も痛くなくなり、下痢はしなくなり、何より疲れにくくなりました。
 
もちろんこれは「グッドバイブス」のおかげというよりも「グッドバイブスのおかげという思い込み」のせいかもしれません。
 
しかしその2つは同じような意味になってしまうのです。
 
プラシーボというものを無効にすることは誰にもできないのです。
 
よろしければ私も参加するので、「合宿」で「肉体よりからマインドより」を身につけたいと思いませんか?
 
たとえ「そんな考えは間違っている」としても、かまわないじゃないですか。