毎朝みた夢の記録をつけて後から読み返すと楽しい、だけでなく有用なアイデアやヒントも得られる



大橋悦夫毎晩ではありませんが、寝ている間に夢をみます。いや、朝起きたときに思い出せないだけで、本当は毎晩みているのかもしれません。いずれにしても、僕自身が「夢をみた!」と認識できるのはみていた夢を思い出せるときだけなのです。

いつの頃からか、みた夢を記録に残すようにしています。僕はこれを「夢記録」と呼んでいます。

ものすごくリアルに感じられた夢なのに、うまく言葉で言い表せなかったりして、実にもどかしいのですが、それでもがんばって夢記録を続けるうちに、コツのようなものをつかみました。

今では、過去の夢記録を読み返したときに「そうそう、この日の夢はこういう夢だった」と時間がたってからでも思い出せるような書き方ができるようになっています。

ちょうど、自分で書いた映画レビューを読み返すことで、ずっと昔に見た映画の内容をはっきりと思い出せるイメージに近いです。

夢というのは僕にとってはストーリーをともなう映像体験なので、まさに映画と似たところがあるわけです。

夢記録は読み返すと実に楽しいです。ストーリーが破たんしていることが多いのですが、登場人物や出来事は当然のことながら自分にとってなじみ深いものばかりなので、お笑いのあるあるネタを見るような可笑しみがそこにはあります。

ズレやギャップが楽しいのです。

とはいえ、この楽しさは夢をみた本人の僕だからこそ味わえるものであり、僕以外の人が読んでもちっとも楽しくないのではないかと想像します。

それでも、この楽しさを何とか伝えたいので、僕の夢記録をいくつかご紹介します。ぜひあなたも夢記録に取り組んで、この楽しさを味わっていただけたらと思います。

楽しいばかりではなく、そこから有用なアイデアやヒントが得られることもありますので、なおさらです。

僕の夢記録

以下、淡々と僕の夢記録をご紹介します。

三軒茶屋の靴屋(2016年7月17日)

三軒茶屋の246沿いの靴屋で機能性の高いシューズを見つけて買おうとしている。

デザインはイマイチ(赤と青が同じくらいの割合で使われている、スパイダーマン風)だけど、靴ひもなのか何なのか、とにかくそのシューズのイマイチなデザインを無視できるくらいに極めて高い機能性があり(たぶん靴ひも)、それだけが強烈な購入理由になりうると感じている。

買っても本体は捨ててその機能性だけを享受できる確信があるから買う。だったら靴ひもだけを買えばいいのに、どうもそういうことではないらしい。

これはたぶん結婚相手選びに似ている、と後から感じました。

ある特定のポイントが気に入っていて、それ以外はイマイチでも、全てをもろとも受け入れるしかない。

言い換えると、ある特定の部分が好きということはそれを含む全体も好きということ。その部分を成してくれている全体あってのその部分なのだからです。

フライトに間に合わない(2017年4月8日)

移動中。14:11の飛行機を目指しているが、間に合いそうにない。

最近Tさんのブログで乗り遅れそうになった話を読んだが、まさにそのTさんが自分が乗っているバスの車窓から見えて、誰か知人らしき人と偶然出くわして、その偶然を喜んでいるような表情を見せ、自分と同じフライトのようで、そのまま地下に向かう階段を降りて行った。

控え室のような場所に着き、自分の知り合いがそこにいて、間に合いそうにないことを伝えるも特に何も言われず、時刻は14:10。どうしてこうなったのかを振り返る。どこからともなく質問の声が聞こえ、それに答える。14:11のフライトなのに13時に家を出ていたのだ。

でも、もしかして走ればまだ間に合うんじゃないかと思って控え室を出ると、程なくしてANAのカウンターがあり、どうもキャンセル待ちの希望と勘違いされたようで、悠長に対応される。

乗客です、と伝えつつ手に持っていた紙を見せたら間違ったものを見せたようで、係員は「ダジャレですか…?」と言われる。

手荷物はあるかを聞かれ、ないと答えると相手は受話器を取ってどこかに電話をかけ始める。そこで目覚める。

飛行機は年に数回しか乗らないので、僕の中では不慣れな移動手段であり、常に緊張を強いられます。知り合いのTさんがブログで飛行機に乗り遅れそうになった話を書いており、それを前日に読んだいたせいか、夢に現れたようです。

こちらとしては必死で焦っているのに、係員からは「ダジャレを言う人」と受け取られたことについて複雑な心境でしたが、後から考えると、どんなときでもユーモアを忘れない人っていいよな、と解釈を前向きに書き換えました。

謎のステルスモード(2017年8月18日)

ブログに、公開してはいけない個人的な写真がどんどんアップされていき、確かそんな自動処理系のアプリを入れてしまったようなおぼろげな記憶があったので、やばい今頃発動してるのかと焦り、しかし今は寝ているのでまずは起きないと、と思うたびに極めて強い睡魔に襲われて寝落ち。

すると、またアップロードが始まり、起き出そうともがく。何とか手元にあるiPhoneで処理を止められないかと、実際にPressSyncを立ち上げたりするも、該当の記事が見つからない。「うわー、ステルスモードだったのかー」という謎の納得感をもって再びループに放り込まれる…。

まさに「夢にも出てくる」を地で行くものです。ところどころ明らかにおかしい部分があるにもかかわらず、局所的には極めて再現度の高い映像なため、すっかりだまされるます。

そして、実際に起きてアプリを立ち上げたりするのですから、まさに夢現(ゆめうつつ)。

マクガフィン(2017年11月6日)

よく使っているウェブサービスの社長に佐々木正悟さんとともに会いに行くことになり、会社は秋津にあり、それが今日だったので、悩みつつ調整。

先週のうちに一度電話をしていて、軽くアポは入れてあった。それが今日。まず女性社員が取り次いでくれて、その女性から社長に代わるかと思いきや、秘書っぽい人が出て、ようやく社長につながる。とことん社長の時間を尊重しているさまに驚く。

冷静に考えると、そのウェブサービスが何なのかがはっきりしていません。映画でいうところの「マクガフィン」というやつですね。とにかくストーリーの進行を妨げない限りはその「何か」の中身は問われないのです。

マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、小説や映画などのフィクション作品におけるプロット・デバイスの一つであり、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる。

特にスリラー映画で多用され、泥棒が狙う宝石やスパイが狙う重要書類などがマクガフィンの典型例である。しかし物に限定されず、出来事や人物などもマクガフィンに含まれる。

なぜそれらを登場人物は追い求めるのか、作品内では殆どあるいは全く説明がなされないことが多い。マクガフィンはあくまで登場人物の動機付けに用いられるため、内容そのものは重要ではないことから、他のものに置き換えてもストーリーが成立する。

またマクガフィンは通常、物語の序盤で言及され、物語のクライマックスで再登場するものの、その重要性が徐々に低下して最後にはその存在が忘れられることも多い。

先週のうちに電話をしていたことも夢の一部なのですが、最初は信じられず焦りまくります。

そもそも秋津は記憶する限り1回しか降りたことのない駅で、しかも10代の頃の話なので「なぜこのタイミングで秋津?」と混乱しつつも、そんな突飛な設定も夢の中にあっては疑いを差し挟む余地は残されていません。

脈絡がなくても受け入れる(2018年6月28日)

Apple Watchにセットしていた目覚ましバイブアラームがなかなか鳴り止まない。

今日は忙しくて全然たすくまの入力ができず、通知が鳴りまくっているのだろう。それでも、対応する時間がなく、次々と予定をこなしていく。

なぜか天沼の二高※におり(もちろん正門の位置は以前のまま)、男子部校舎の中にある、以前からよくかりんとうを買い求めていたファンシーなお菓子屋に立ち寄る。いつものパッケージがなく、代わりに芋そのものを機械にかけてカットするから新鮮でうまいという。うまいのか? 今から始めるから30分後くらいにきてほしいという。

実はゲスト講師を招いてOS講座をやる予定があり、すでに到着が遅れていた。21時過ぎ(セミナー終わってる時間だ)急いで待ち合わせ場所である、男子部校舎の最上階の踊り場に駆けつけると、佐々木さん、しゅうまいさん、白髪のおばあさん(初対面ながらすごく楽しみにしている風)。

なぜかその日の会場は光が丘(のホテルの貸会議室?)とのことで、天沼からだと絶望的に時間がかかる。それでも当たり前のように行こうとする佐々木さんを引き止めて、男子部の中で営業しているカフェではどうかとみんなを引き連れて訪ねるも、長机だし、BGMは大音量だし、これは無理だろう、と観念する。

理科校舎前のベンチにはどこかで見たことのある老獪な俳優が役作りのために午後からずっと座っており、一点を凝視している。

※母校の日大二高

「以前からよくかりんとうを買い求めていたファンシーなお菓子屋」は夢の中だけの設定にもかかわらず、「あぁ、あの店ね」と簡単に納得してしまうのが面白いです(そもそも、高校の敷地内にそんなお菓子屋があるのは不自然)。

最後の老獪な俳優の登場は脈絡がなさすぎて意味不明ですが、何かの伏線なのだろうということで受け入れる自分の態度はまさに映画を見ているときに酷似しています。

きっと後から回収されることが予想されるので、ちょっと気に留めておこうと幾分注意を向けているのです。

時空を超えた“残業”(2018年8月14日)

どういう経緯かは不明だが、E社※に戻ることになった。しかも大阪。どうやら何か特別な極秘プロジェクトが始まるようで精鋭が集められ、そのキックオフ的な集まりに参加。精鋭とは光栄。

自分は復帰早々、以前の実績を買われての抜擢のようでいきなりサブマネージャー待遇。しかし、この集まりにいきなり遅刻。色々もらった資料をそっくり忘れて帰路につき、途中で思い出して取りに戻る。そもそもスーツを着ておらず焦る。

寮の鍵を受け取らないと、と思いつつ一度には運べない荷物を何回かに分けて持ち込むことに。満員のエレベーターに乗ったら後ろにいたかわいらしい女子が不意にほっぺたぷにっとしてくる。直後に「男子ってこういうことやると寄ってくるよね」と周りにも聞こえるような声で言ってくる。なんなんだ。

気づけばエレベーターは1階に戻っており同乗の面々も一緒。再び乗り込もうとしているところで目が覚めた。

※新卒で入社し、4年で辞めた僕にとって最初で最後の会社

元いた会社に戻ることになるという展開はこれまでにも複数回あり、僕の中では「まだ解消されていない課題が会社に残っているから」だと解釈しています。

夢の中で戻ることで、時空を超えた“残業”をこなしているのです。

面識がなくてもOK(2018年12月7日)

並びの2部屋を一時的に借りていて(以前住んでいた部屋から角部屋に引っ越した)、目覚めたら妻が友だち2人を泊めているようで、挨拶。隣の部屋には今日から横田ぱうぜ夫妻が泊まりに来る。

若い不動産屋がやってきて、「御社にはそれだけの支払い余力があるのか?」と尋ねられ(40万と言っていた)、それは一時的に2ヶ月分支払ったからだと伝えたらカクンカクン頷きながら納得していた。そこまで激しく納得されると思っていなかったので逆に不安になった。

横田ぱうぜ夫妻といっても、旦那さんとは面識がありません。それでも押し切られる形で設定を受け入れています。

全体的にお金にまつわる不安が投影されていると感じます。

↓横田ぱうぜ先生の本



ホリエモンのコンサル(2018年12月22日)

ホリエモンのコンサルを受ける。イメージと違って意外にも優しかった。そして、知らず知らずのうちに依存しているものから自分をリリースするべしとの指摘。なくてもやれるのにあるから使っている。

ホリエモンさんは面識はないですし、セミナーやサロンにも参加したことはありませんが、なぜかコンサルを受けています。何冊か本を読んでいたので、その記憶を材料に映像化されたのだと思います。

そして、コンサル内容は自分でもうすうす気づいていることを改めて指摘された形ですが、ホリエモンさんに言ってもらうことで、行動を強く促されています。

まとめ

以上、いくつか夢記録をご紹介しましたが、このように時間をおいて読み返すことで「これはこういうメッセージだったのではないか?」などと分析ができるので、有用だと感じます。

一方、解釈に苦しむ夢も少なくなく「今日の夢は記録しても意味ないのではないか?」と感じることもあります。

それでも、覚えている限りは記録するようにしています。もったいないので。

なお、夢記録は起き抜けにたすくまで実行中の「睡眠」タスクの終了時刻を入力するタイミングで、そのメモ欄に書き込んでいます。

入力後すぐにこのタスクのメモをEvernoteに送信し、Evernote上に個別のノートを作っています。


ご興味わきましたら、夢記録ぜひやってみてください!

あと、佐々木正悟さんも夢記録に取り組んでいるはずなので、そのうちブログに書いてくれるかも知れません。

参考文献

夢記録を続ける中で、せっかく記録に残すのだから何らかの実用的なメリットがあったらいいなと思って何冊か関連書籍を読んで研究しています。

また、夢がモチーフになっている映画もあります。

以下、これまでに読んだ本、観た映画です。

  • 脳科学が発達した現在、謎多き夢は、しだいにその正体が明らかになってきた
  • 夢は眠っているあいだに勝手に脳が活性化することで起こる、じつにまっとうな精神活動である
  • 夢を意識的にみることで、人はそこから素晴らしいアイデアのヒントを得たり、心のキズを癒したりすることができる

ということで、「夢日記」を推奨しており、僕はこの本を読んだことで迷うことなく「夢記録」を続けられています。

夢日記には、書いたものを読み返せる、というメリットもあります。

夢日記がたまってきたら、自分がよくみる夢は何か、登場人物はどんな傾向か、じっくり見直すことができます。さらに、それらの夢が日常生活の問題や悩みとリンクしている部分はないか、など、さまざまな考察をすることも可能です。

そこには気づかなかった自分の本心が隠れているかもしれません。それは、いわば夢を通しておこなう自己カウンセリングといえるでしょう。胸につかえていたモヤモヤとしたストレスの輪郭が、夢日記によって浮かび上がる。それだけでも、ストレスの半分くらいは十分に解消することができるはずです。

悪夢でも吉夢でも、あるいは、なんということのない漠然とした夢であっても、夢は人に何かを教え、心をやさしく癒してくれるのです。

全編マンガです。フロイト、ユング、アドラーなどおなじみの面々が登場します。

大人の夢はとりとめがなく、また一見意味のないものが多い。

だが、これらを象徴的な意味合いで解析していくと、本人すらも認識していない願望が見えてくる…

つまり夢とは無意識に抑圧された願望の表れなのだ!


映画「インセプション

夢といえば「インセプション」でしょう。夢というものが実にリアルに描かれています。そうそう夢ってこういう感じだよな、とすごく納得できます。

たとえば、登場人物の女性が「このカフェにはどうやって来た?」と同じテーブルの男性に尋ねられてハッとするシーンがあるのですが、もうその時点で夢の中なのです。

相手の夢に入り込み、相手の行動を変えるという斬新な発想が面白いです。

インセプション (字幕版)

映画「MATRIX

厳密には夢ではありませんが、「MATRIXと現実」という2つの世界に分けて物語が進行する点で「夢と現実」に似ています。つまり、MATRIXは夢なのです。夢の世界では常識が通用しない、あるいは常識に囚われる必要がないので、さまざまなことが可能になります。

マトリックス (字幕版)

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