iPhone XからiPhone XSに買い換えて間もなく1年の大橋です。
買い換えのきっかけは、グリーン・フラッシュ(正式名称ではありません)。
現在使っているiPhone XSは、2009年に最初に購入したiPhone 3Gから数えて現在15台目。もはやたいていのトラブルは自己解決できるつもりでした。
でも、今回のトラブルはなかなか手強い相手でした。
- もしかして、データを失ってしまうのかも?
- iPhoneを買い換えないといけないのかも?
といった不安に襲われながらのトラブルシュート。
まず、結論から書きます。
具体的なトラブル内容は、
- 画面はアプリの起動画面が表示されたままになっている
- いっさいのスワイプ操作を受け付けない
- 通常の操作でiPhone XSの電源をオフにできない
といったものです。
復旧方法(=強制再起動の手順)は、以下の通りです。
» iPhoneを強制的に再起動する – Apple サポート
- 音量を上げるボタンを押してからすばやく放します。
- 音量を下げるボタンを押してからすばやく放します。
- サイドボタンを押さえたままにします。
- Appleロゴが表示されたら、ボタンを放します。
以上で、iPhone XSが再起動し、画面も正常に反応するようになります。
以下、具体的にどのような症状だったのか、そしてどのように復旧に至ったのかについて、時系列でご紹介します。
いったんCM入ります。
それは何の前触れもなくやってきた
ある夜、iPhone XSでTwitterのタイムラインを眺めていました。
タイムラインに流れて来たYouTubeリンクをタップ。
いつものように、YouTubeのアプリに切り替わります。
見慣れた画面です。
あれ、なかなか動画が表示されないな…?
もしかして、フリーズしてるのかな?
それなら、YouTubeアプリを強制終了すればいいよね。
あれ? 画面が反応しない…?
iPhone XSなので、ホームボタンはなく、画面の下部からスワイプすればホーム画面に戻れます。
でも、いくらスワイプしても画面が反応しないのです。
画面の上部からスワイプして通知やコントロールセンターを表示させようとしますが、こちらも無反応。
あざ笑うかのように、iPhone XSは煌々とYouTubeの再生ボタンを表示し続けます。
物理ボタンは反応あり
スワイプがダメなら物理ボタンです。
iPhone XSには、左側に音量ボタンが2つ(上げる・下げる)、右側にサイドボタンが1つ、合計3つの物理ボタンがあります。
サイドボタン
とりあえず、サイドボタンを押してみます。
通常であれば、スリープに入り、画面は真っ暗になるはずです。
でも、今回はいくら押してもこれまた無反応。
音量ボタン
次に、無意味と知りつつも音量ボタンを試します。
こちらは、反応しました!
音量の上げ下げは正常に行えます。
でも、上げようが下げようが、iPhone XSはYouTubeの再生ボタンを表示し続けます。
サイドボタン長押し
この時点で、かなり焦り始めています。未曾有の事態です。
物理ボタンでまだ試していない操作はあと2つ。その1つはサイドボタンの長押しです。
これは、Siriを呼び出す操作。
祈るような気持ちで静かにサイドボタンを押し込み、審判のときを待ちます。
ほどなくして画面が暗転し、見慣れたSiriの応答画面に切り替わりました!
これで解決したと、ホッと一安心。
今はSiriに頼めることはないので、いつものように画面下部からスワイプして、この画面から抜けようとしました。
しかし、抜けられません。
画面は相変わらずSiriの応答待ちです。
もたもたしているうちに Siriもしびれを切らしたのか、催促してきます。
さらに助け船まで出してくれます。優しい。
いや、でも今は一郎くんや太郎くんには用はないんだ。
電源オフを試みる
まだ試していない、最後の物理ボタンの操作が残りました。
サイドボタンと音量ボタン(上げる・下げるのいずれか1つ)の同時長押しです。
これにより、iPhoneの電源をオフにすることができます。
iPhoneの調子が悪くなったときに、これまでにも何度もやってきたおなじみの操作です。
まぁ、仕方がないか。1分くらい時間を失うことになるけど、さすがにこれで復旧するだろうから。
そう思って、慣れた手つきでサイドボタンと音量ボタンを親指と人差し指で挟む形で長押し。
しばらく押し続けます…。
やはり反応はありません!
相変わらず、煌々とYouTubeの再生ボタンを表示し続けます。
ダメもとで「もしかしてSiriなら電源をオフにできたりしなかったっけ?」ということで尋ねてみます。
が、マニュアル通りの回答が返ってくるばかりでした。
万事休す。
別のiPhoneで復旧方法をリサーチし、無事復旧
ここで冷静に現状を分析してみます。
Siriが反応することから、iPhoneのOSは生きていることが分かります。
YouTubeアプリが画面表示系統と操作系統を占拠しているだけ(おそらく)。
“手足”を縛られ、“目隠し”をされてはいるものの、“息”はあるわけです。
それならバックアップも取れるだろうということで、Macにケーブルで接続してみます。
MacのiTunes上でiPhone XSが無事認識されましたので、バックアップを開始します(慌てて撮ったのでブレブレですが…)。
返す刀で、サブ機のiPhone 8 Plusを使って復旧方法のリサーチを開始。
その結果、冒頭でご紹介した強制再起動の手順を見つけ、無事復旧できたのでした。
まとめ
以下、強制再起動の手順を再掲します。
» iPhoneを強制的に再起動する – Apple サポート
- 音量を上げるボタンを押してからすばやく放します。
- 音量を下げるボタンを押してからすばやく放します。
- サイドボタンを押さえたままにします。
- Appleロゴが表示されたら、ボタンを放します。
めったに起こらないトラブルですが、めったに起こらないだけに起こるとパニックになりがちですので、こういう方法が用意されている、ということだけでも頭の片隅に置いておくといいかもしれません。