※この記事は、2011年に別のメディア(すでに閉鎖済み)に寄稿した記事を加筆修正したものです。
「保存」と「保管」という言葉があります。よく目にする言葉ですが、この2つの違いをご存じでしょうか?
以下の記事で違いがわかりやすく解説されていたのでご紹介。
「保管」と「保存」の違いを簡単にいうと、「保管」はよく使う文書ファイルを事務室内で管理している状態をいう。
一方「保存」は、あまり使われなくなった文書ファイルまたは法的要求などから、何年間かとっておかなければならない文書ファイルを文書庫などで集中的に管理している状態である。
僕なりにまとめると、
- 「保管」はすぐに取り出せるようにしておくこと
- 「保存」は何とか取り出せるようにしておくこと
いずれにしても「取り出せる状態」をキープするのが大事、ということですね。
ちなみに、必要なときにすぐに見つかるのが保管。
時間はかかるけど探せば見つかるのが保存。
そういう意味で、保管はスクラップ、保存はアーカイブ。
世の中、保存料より保管料の方が高い。— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) February 25, 2020
実務的なことを考えると、これに加えて「保持」というのもあるのかな、と思っています。
これは、「保管」よりもさらに高速に取り出せるニュアンス。そして「保管」よりもキープする期間は短い傾向があります。
コンピュータで言えば、
- 保持=メモリ
- 保管=ハードディスク
- 保存=バックアップ(クラウド)
という感じでしょうか。
その意味ではWordやExcelのメッセージ「ファイルを保存しますか?」は「ファイルを保管しますか?」の方が厳密には正しいですね(どうでもいいことですが…)。
そもそも、こんなことを書いている理由は何か?
それはEvernoteのノートブック整理をどうするか、ということをずっと考えているからです。
Evernoteに入れる情報は大きく3種類に分けられる
Evernoteに入れる情報は以下の3種類に分けられると考えています。
- 「すぐ使うけど一度使ったらゴミになる」ノート
- 「すぐ使うし、使った後も残しておきたい」ノート
- 「いつか使うかもしれない」ノート
この3つを混ぜないように分けておくと、Evernoteに「保管」したノートの活用頻度がグッと上がります。「保存」したノートがノイズにならないように選り分けておくわけです。
ちなみに、これを考えるキッカケとなったのは、ある朝のランニングで前方を走る知らないおじさんが両手に小さな鉄アレイを携えているのを目にしたことです。
その姿を見た瞬間に、数年前にランニング仲間から教えてもらった「持って走る・歩くだけで左右のバランスが良くなって、きれいなランニングフォームで走れてしまう優れもののe3グリップ」のことが不意に思い出され、同時にその情報はEvernoteに入れたことも思い出したのでした。
走っている最中でしたので「あとでEvernoteの中を探そう」ということになりました。
ずっと忘れていたのに、鉄アレイおじさんを目にしたとたんに思い出す。そして検索することで見つかる。
こういうノートはEvernoteに「保管」するのではなく「保存」しておけばいいわけです。具体的には、スクロールしないと出てこない位置にある(心理的に遠い)ノートブックでOKです。
▼ちなみに「e3グリップ」とはこういうものです。
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