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「仕事のストレスをなくしたい」と思いませんか?



佐々木正悟 そもそも仕事というのは、なぜストレスになるのでしょうか?

わかりきった疑問のようでも、いざ答えようとすると困る、ということはよくあります。

私は、人が仕事にストレスを覚えるのは、先読みしようとするせいではないかと考えました。

たとえば上司などにメールしようとすると、もうその段階でストレスを感じるというケースがあるでしょう。

それは、上司にメールをしたら「○○と思われるのではないか?」「××と言われるのではないか?」と考えることを止められないからストレスなのではないでしょうか。

私たちは、できもしない「先読み」をやろうとしては、ストレスを抱える生きものです。私はタスクシュートを「非常に厳密に」使おうとしたことがあるので、先読みはかなり「できる方」だと思い込んでいました。

1日を「完全に読み切る」ことは可能か?

過去の経験ではなく記録によって、せめて1日分だけでも「完全に読み切って」行動できるだろうか?

メールに相手がどう思うかとか、ブログの読者がなにを感じるかといった「読みにくい話」ではなく、自分自身の行動だけでも、その時間帯と順番だけでも「完全に読み切る」ことは可能でしょうか?

私は可能な限り現実主義的に、十分に無理ない行動を読むべくつとめたことがあるのです。それも何度もあります。

単に自分の「現実を見すえた」だけではありません。休憩時間も、理想よりはずっと長めに取り、食べ過ぎもすれば、妻に余計なことも言う。それに対して言い返されて、無駄に神経を消耗し、余計な時間を取られる。そんな自分を慰めるために余計な出費を払いつつ自慰に浸る。何時頃にスタートして、何分後にはトイレットペーパーを流す。

あまりにもふつうであまりにもありきたりであまりにもありそうな一日。

それでも読み切れない

こんなに読み取れそうな現実であっても完全予測は無理なのに、実際にはツイッターで誰かが何かに言及したのを見つけたり、予期せぬメールを読んだり、予期せぬ質問をいただくのです。

そのうえ自然界は「とうとつ」です。突然の大地震が発生したりします。少しでも「予期」ができたなら、私は東北大震災のとき、決して居てはいけなかった場所に、現実にはのうのうとして昼食を取って居ました。

予知は決してできない

だから不確定な未来に不安をおぼえる。こんなメールを送ったら不快に思われるかもしれないけれど、送らずには済まされない。こんな記事を書いたらバカだと思われるかもしれないが、書かないというわけにはいかない。何か悪いことが起きるかもしれないのに、その被害を事前に起こらないようにしておくことはできないのです。それがストレスです。

90年代、専門家らはネズミを使った研究で、差し迫った危機は伴わない「不明確な脅威」に対処する際に、脳内の小さな器官「分界条床核(BNST)」が重要な役割を果たしていることを割り出した。

BNSTは過度の警戒状態を維持する理由がある場合、つまり先の見えない状態に置かれて緊張し、ホルモンにより過覚醒状態が引き起こされた場合にスイッチが入る。

最も不安に駆られるのは大卒者 脳が不安に支配されるのはなぜ? | ワールド | for WOMAN | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

「分界条床核」のことは知りませんでした。しかし、脳にはきっとこうした場所があるのでしょう。それがどこであれ、そういうところを覚醒させないこと。それがストレスを覚えないための、おそらく唯一の「方法」にちがいない。

予期できないのに、予期しようとして不安になることはない

この事実をひたすらかみしめるほか、ありません。

  • 先の予定を立てることと、予知をすることは違います。
  • 先の計画を立てることと、予期することとは違います。

予期も予知もいっさいしないことです。

予定を立てても計画を立てても、それは砂上の楼閣以外の何物でもないということを、確信してなら立てても良いのです。

それは残念なことでもなければ、むなしいことでもありません。

予期ができると心のどこかで思っているなら、残念かもしれませんが、絶対にできないことなのですから、しようとしなければ良いだけです。

たとえば私たちは鳥のように空を飛べるわけではありませんが、それは残念でもむなしくもないはずです。それがもし残念だという人があるとすれば、その人は鳥になりたいからそうなのでしょう。

仕事のストレスをなくすために必要なのは、起こりそうな問題やトラブルを「予期して予防する」のではなく、そもそも予期をいっさいしないようにすることしかないのです。

脳の中の特定の部位の、それも意識的に扱うこともある部分の活性化であれば、やめようと本気で思えばやめられなくもありません。

予期をやめることが、ストレスをなくす最短の道です。

▼編集後記:
佐々木正悟



 
2度目のグッドバイブス大阪セミナーを開催します。
 
劇的に人生を変えるためには、何かを「する」のではダメなのです。
 
と、告知の中で私は書きましたが、「何かをする」のがそんなに有効であるならばあまりに簡単すぎる気がします。
 
インドに行ったり、タスクシュートを買ったり、冷水を浴びたりすれば良いはずですが、なかなかそういうわけにはいかないでしょう。
 
少々お金こそかかりますが、「インドに行く」ことが何より人生を好転させるなら、私であればインド(アラスカ/チベット)行きツアーをビジネスにします。
 
「する」前に「変える」ことが必要です。