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仮に仕事を終わらせておく



佐々木正悟 人にはいろんな「苦手」がありますが、「苦手」なところは代入して進めるような習慣がつくと、仕事の進みが速くなります。

私の初校は誤字や“穴”だらけです。“穴”というのは、文字通り何も書いていないところで、イメージに合う会話が浮かばない時は「これは後で直す」とか「~~~~~」と書きます。また、何と呼ばれているのかわからなかったり、名前を知らないものを書く時は、ただ「○○○○○○」と入力しています。

文章を最後まで書き上げるための具体的なコツ | ライフハッカー[日本版]

文章に関して言えば、これを覚えると実にラクになります。私は文章書きのため、これができなかったらいったい、どうして文章が書けるようになるだろう?と言いたくなります。

この引用はわかりやすく、「名前」とか「なんと呼ばれているかを知らない」こと、つまり調べ物のことを例に挙げています。しかしこの方法はもっとずっと応用できるのです。

「どう書いていいかわからない…」と書けばいい

たとえば私は、この記事もそうなのですが、めったに冒頭の文章を書きません。「序文」とか書いておいて、おしまいです。

その後も、「書きあぐねる」ということをあまりしません。書き出したら「序文」「~~」「気分をもりげるような何かを書いてから・・・」など、意味不明な「パーツ」でどんどん文章を進めていきます。

どう書いていいかわからない・・・と言いながら、娘の担任に出す連絡帳を前に止まっている妻を見ると、「頭の中ではなにが考えられているんだろう?」といつも不思議になります。

手を止めないことが、文章を最後まで書き上げる「コツ」と言えばコツだろうと思っています。手を止めているときと、手が動いているときの、脳の働きは、主観ですがまったくちがいます。文章は、手が動いているときに書き進むもの。手が止まっていたら、その間はなにもしていないようなものです。

どう書いていいかわからない・・・などと「言う」のはもったいないので、ここでは「どう書いていいかわからない・・・」と書けばいいのです。そうしてその「次」に移ればいいわけです。

この記事の最後はどう書きましょう?

と書いて放っておいてもいいわけです。

文章を書く以外の仕事でも、私は派遣社員時代に、とにかく「やるべきこと」がわからなかったら全部「X」で代入しておきました。いまなら、テキスト検索がいくらでもできるわけですから、とても便利です。わからないところは全部「X」にしておいて、思いついたら埋めていけばいいのです。