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「高速思考・高速行動」ハックスで得られた最初の一歩&「フォロ割」スタート!

one step further, and you're done今日の要旨

最初の一歩さえ踏み出せば、次の一歩は自然と続く。

 
昨日は小川慶一さんとのコラボセミナー「高速思考・高速行動ハックス」でした。ご参加いただいた皆さま、長時間おつきあいいただき、ありがとうございます!

セミナーは、前半が大橋、後半が小川さんという2部構成で、僕のパートは以下の3セクション構成。

  1. 注意と抵抗に気をつけよう(理論)
  2. あまり知られていない5つのツール(実践)
  3. やる気をアップさせるコツ(心構え)

 
小川さんのパートは主にEvernoteの話。小川さんはEvernoteを使ってGTDを回しているそうで、その具体的なところを詳細に語っていました。

個人的に印象に残ったのは、Evernote術に先だって紹介された概論的なお話。用意された7つの引用句──いずれもハッとさせられるものばかり──の中で語られたエピソード。詳細はあえて失念しましたが(覚えておくための注意がもったいないので)、そのキモとなるのが冒頭で引用した以下の句。

最初の一歩さえ踏み出せば、次の一歩は自然と続く。

 
『スピードハックス』でもご紹介している「取りかかりさえすれば、やる気はわく」ということを言っているのですが、それだけでは、しかし、物事の一面しか語っていませんでした。

「最初の一歩さえ踏み出せば、後はどんどんできてしまう」ことは、一見いいことのように思えますが、同じ法則が望ましくない行為にも例外なく適用されうる、ということです。

例えば、ちょっとのつもりでクリックして飛んだ先のページから、えんえんと関連ページをハシゴして漂流してしまうような場合。すなわち、最初の1クリックが命取り。

いい例が、YouTube。僕はいくらでも見ていられる自信があります。ずっと見ていると気づくのですが、関連動画に必ず異質な動画が1つか2つ混じります。これがくせ者で、一通りあるジャンルの動画を見終えたかな、というタイミングで、この異端児が次のジャンルへの呼び水になるわけです。

 
「とにかくすぐにやってみること」は良い心がけですが、すべてのことに適用するには欠陥の多いポリシーといえます。防ぐべきは衝動買い(しょうどうがい)ならぬ衝動行い(しょうどうおこない)です。

ただ、行動を起こすという点については衝動の力に勝るものはないので、これをうまく制御するための拘束具があればよさそうです(馬具もそうですしエヴァンゲリオンもまたしかり)。

つまり、便利なツールというのはそれ自体が力を持っているわけではなく、あなたが持っている底なしの力をうまく制御するためのハーネス(馬具)ととらえるべきだと思うのです。

それゆえに、ツールだけを真似てもそこに再現性が生まれない──あるツールを先行して使って実績を上げている人に同じ形で追いつくことができない──わけです。

このあたりを今回のセミナーでは注意抵抗という2つのキーワードでまとめました。

そのうえで、衝動をコントロールするためのハーネスという位置づけで、ツールを5つご紹介。いずれも知っている人はとっくに知っているツールばかりで、がっかりされた方もいらっしゃったかもしれません。

でも、僕が伝えたかったのは、どのような意図と視点でツールを選ぶかという、魚ではなく魚の捕り方です。この観点から改めて自分が使っているツールを振り返ってみると、自分なりの「魚の捕り方」が見えてくるはずです。それがわかって、初めて次に進むことができます。

 
秒針が一回りすると分針が一目盛り進み、分針が一回りすると時針が一目盛り進む、のと同じく、一切スキップの許されない1つ1つの地味な作業がすべての行動の基盤であり、習慣を下支えする基幹になります。

それだけに、今から踏み出そうとしているその一歩は本当に今、ほかでもない自分が踏み出すべき一歩なのかを常に慎重に考えたいものです。本当に望ましいところに第一歩を踏み出すことができれば、二歩目はぐっと軽くなるからです。というより、軽くなってしまうからです。

 

合わせて読みたい:

今回の「一歩一歩」というフレーズで思い出したのが『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』。詳細については紹介エントリーに譲りますが、ハイライト部分だけを引用しておきます。

その道を登ろうとすると、高さは少しずつ異なるが、何度も同じ景観の場所に連れ戻される。たとえば、不毛な時期にさしかかると、私たちは、以前にも同じ場所に来たことがあるという思いにとらわれる。たしかに、ある意味で、それは正しいのだ。ずっとやりたかったことをやる成長の道は決してまっすぐではなく、螺旋状に登っていくプロセスだからである。

 
目下、「冬休みにじっくりと読み(返し)たい本」のリストを絞り込んでいる最中なのですが、本書はすでにこのリストに入っています。

ずっとやりたかったことを、やりなさい
ジュリア キャメロン
サンマーク出版 ( 2001-04 )
ISBN: 9784763193445
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

セミナー言及エントリー:

関連エントリー: