「まだ読んでるのか」と自分でも呆れますが、ここ最近はずっとこの本を隅から隅まで舐めるように読んでいます。
「なぜ自分はそれを問題だと感じるのか?」
特に何かご縁があるわけでも、飲食業界関係者でもない僕ですが、著者のその直向きな姿勢と考え方に強く引きつけられて、読んでいます。
読んでいるというより、まるで講義を受けているかのようです。
読みながら、たびたび立ち止まって書かれている内容について考えを巡らせたり、思いついたことを書き起こしたりしているので、なかなか進まないのですが、目的は読了することではなく、こうして考える時間を持つことにあるので、これはこれで良いと思っています。
大量のメモがEvernoteに日々蓄積されていっています。
そんなメモの中で最近ヒットしたのが「なぜ自分はそれを問題だと感じるのか?」という問いです。
店長たちが電子メールで、私に直接問題の改善策を提案する仕組みもある。寄せられるメールの数は1年間で約1万通。私はすべてを読み、地域別の会議の場を通じて、あるいは返信のメールを書くといった形で、彼らの提案に返事をするようにしている。
提案は膨大な数になり、それは非常にうれしいが、何が問題かを見極める力がまだまだ甘い。問題点を正しく把握するには、何々が問題だ、と考えるのではなく、なぜ自分はそれを問題だと感じるのか、と考える習慣を付けることだ。
それを知ってほしいから、私は店長たちの提案に自分がどう感じたかを説明するようにしている。
「いま不満に感じていることは何か?」「原因は何か?」「次はどうすべきか?」など、一連の質問セットがあり、一日のふり返りも兼ねて、寝る前にこのセットに答えるようにしています(「問題」よりも率直な感じのする「不満に感じていること」という言葉をあえて使っています)。
↓質問セットについては以下の記事でも触れていますが、少しずつ質問が増えたり入れ替わったりしています。
» 一日を要領よくふり返るための6つの質問テンプレート(レビュー用)
↓以下は現時点の質問セットの一部です(さっそく今回の質問を追加しています)。
EverGearというiPhoneアプリでテンプレートを作ってあり、レビューする際に呼び出して記入し、送信するとEvernoteに登録されます。
この習慣があったので「なぜ自分はそれを問題だと感じるのか?」という質問を目にしたときに、「それについては考えたことがなかった」とハッとさせられたのです。
「問題は問題じゃないか」ということでそこで思考停止していたのですが、問題と感じるということはそこに何かがあるはずなのです。
原因ももちろんあるのでしょうが、それ以前に問題に感じている自分に目を向けてみることで新しく見えてくることがありそうです。