4年ほど前に、10年ぶりに体組成計もついた体重計に買い換えてから、別段不便もなく毎日使っていました。記録は「Argus」というiPhoneアプリを使って手で入力しており、そのルーチンは「たすくま」に入れていました。
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過去形なのは、今回初めて「スマート」体重計なるものを使い始めたからです。体重計に乗るだけで、算出された測定値が自動的にWi-Fiでサーバーに送られるという優れものです。朝、体重計の数値を見て、体重、体脂肪率、時刻をポチポチと手で入力する必要がまったくなくなりました。そして、このことが、本当に楽で楽でしかたありません! 意外に思われるかもしれませんが、ヘルスケア関連の「スマート」デバイスを使ったのはこれが初めてなのです。
使い始めたのは、Withingsの「BODY CARDIO」で、「脈波伝播速度測定」機能が付いており、心臓の健康状態も分かるという体重計です。定価は2万円以上しますが、現在では半額近くあるいは、タイムセールでは1万円を切ることもあるほど値下がりしていました。家族が不整脈で定期的に医者に通っているので、何かしらの変化や徴候が家で分かれば、と思ったのです。
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届いた「BODY CARDIO」は、想像以上に大きくて重くてビックリしました。大きさはまあ、「そうか、このくらいのサイズは必要か」と思ったのですが、とにかく見た目より重くて、充電するために持ち運ぶのも結構大変です(2.6kg)。
届いたときは、セットアップできるくらいの電池しか充電されていません。同梱されているUSBケーブルで、充電しないと体重を測れるようになりませんでした。
また、設定は、「Health Mate by Withings」というiOSアプリまたはAndroidアプリをあらかじめスマートフォンにインストールしておいて、スマートフォンの画面でアプリを見ながら行う必要があります。スマートフォンがないと、何もできない感じです。
最初は、スマートフォンのBluetoothをオンにして、「BODY CARDIO」とスマートフォンをBluetoothで接続します。アプリの画面の指示に従って、本体のファームウェアをアップデートした後で、本体のWi-Fiの設定を行います。Wi-Fiは、2.4GHz帯のみ対応しています。
Amazonのレビューを見てると、この辺りでまずつまずいてしまっている人も多いようです…。スムーズにいけば、簡単なことなのですが、いったん操作が中断されたりすると、本体の電源もつかないし、何をどうすればいいのか分からなくなるのもむりはありません。幸い、ここまでの設定はスムーズにいきましたが。
充電が完了したら、後は乗るだけです(本体が黒っぽいので、いろいろ映り込んでしまって写真を撮るのが難しいのです)。
本体の下から2本目のラインをかかとがまたぐようにして、きちんと乗らないと、脈波伝播速度測定がエラーになってしまいます。私の場合は、毎日ほとんどエラーなく測れているのですが、家族の方は、最初、エラーばかり出て大変でした。きちんと乗っているし、足も乾燥しすぎていないし、計測中に動いてもいないのに、毎日エラーで、家族の方がいやになってしまっていました。
脈波伝播速度測定は、最初に「5回」きちんと計測されないと、血圧などが算出されないのです。私はあっという間に5回計測できましたが、家族の方が5回計測されるまで、おそらくその倍は乗っていました。
データは、私のアプリ内に家族の分のページも追加して見るようにしたのですが(家族はスマートフォンを持っていないので)、そのデータの送信も当初うまく認識されず、いったん家族のページを削除してから、再度同じ名前で追加したところ、適切にデータが送信されるようになりました。当初うまくいかなかった原因は分かりません。
データは、アプリでも見られますし、Webからも見られます。
これは、「Health Mate by Withings」の「タイムライン」というページなのですが、このタイムラインが、メインの私の分しか見られないのが不便です。
家族の分は、データごとにページを開いて確認する必要があります。アプリで体脂肪率を「ジャパニーズ」に変更しないといけないのに、それがどこにあるのか分かりにくかったり、測定するデータを追加するときにはどうすればいいのかが分かりにくかったりと、アプリのユーザーインターフェイスについては、もっと改善して欲しいところです。
とは言え、体重などのデータを手で入力しなくてもよくなって、本当に楽ですし、データが溜まってくると、それを見るのも楽しみになってきます。最近受けた病院の健康診断では、心臓の方も別段問題はなかったのですが、心拍数が高めなことが多いので、もう少し運動しないといけないかななど、体の状態が数値で目に見えるので、健康への意識が高まりますね。
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▼海老名久美:
フィーリング重視のテクニカルライター。個人ブログは「SPEAQ」。
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