こちらの本が刊行されたのは2006年12月のことでした。
それから早10年。時代は移ってきています。
内容的にはもちろんまだまだ健在な本書ですが、とは言えこの本が刊行された時代にはまだ、Kindleが手元にはなかったのです。
だから、この本に指南されている「内容を血肉とする読書術」をすべての本で実践するのは、とても大変なことでした。というより、多読すればするほど、現実的とは言いがたくなったでしょう。
しかし、今私たちにはKindle、そしてKindleハイライトがあります。
Kindleハイライトでレバレッジ・リーディング
Kindleハイライトを使えば、レバレッジ・リーディングで推奨されているような、自分にとって大事だと思えるところをハイライトして、そこだけ2度読むということも、簡単にできてしまいます。
まず1度目はとにかくハイライトするだけです。学生時代、テストに出そうなところをマーカーしていたことを思い出すでしょう。あれよりもずっと有意義です。だって、ハイライトしたところだけを、Evernoteにコピペすることもできるのです。
» Kindleの「Your Highlights」で、目当ての本のハイライト一覧を、直接、表示するには?
しかし、Evernoteにコピペする前に、ハイライトしたところだけを読み返してみましょう。
それで読んだ本のことをほぼ思い出せるようであれば、それだけで全然違いますし、仮に「もう少し読み込みたい」と思ったら、Kindleに戻って該当箇所を読み直してみるとよいわけです。
また、あまり面白くもないような本だった場合、ハイライトがそもそも少なくなるでしょう。すると、2度目に読むことはほとんどなくなります。それでかまわなければ、それでもいいのです。「自分にとってはそれほど時間をかける本ではない」ということが自ずと明らかになるからです。
たったこれだけのことですが、この「読み方」はどんな本についてもほぼ有効です。ビジネス書に限らず、小説であっても、意義が感じられます。
作りだすのは自分自身のためのダイジェストです。それを作るということも、それを読み返すということも、後からいかようにも編集できるということも、すべてが「読書を血肉化する」うえで、とても有益な方法になるでしょう。
以前はこれをするのが本当にホネでしたが、Kindleハイライトを使えば、嘘みたいに楽なのです。そして成果だけは倍増しです。
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シゴタノ!レギュラー執筆陣の海老名久美さんと、共著で新刊を出します!
来月中旬ごろになる予定です。
Macの本です。
これまでWindowsの本はどこに行ってもすぐ入手できましたが、Macとなるとどうしても、「全部入り」か「デザイナーのため」でした。
たとえば文書作成のためとか、もっと手前から文字列変換、ショートカット集だって欲しいところなのです。そういう本を作りたいとずっと考えていました。
とりあえずまだ章立ての目次しかありませんが、目次は次の通りです(まだ言い回しの変更があるかも知れませんが、内容的な変更はありません)。
- 第1章 Macでつまずかないための7つのポイント
- 第2章 基本機能を使いこなす
- 第3章 スタイリッシュに成果を手に入れる
- 第4章 押し寄せる仕事を効率的に捌く
- 第5章 テキストを制する者はMacを制す
- 第6章 モチベーションが上がるMacの買い方